もも(桃)|旬・糖度・品種・歴史がわかる果物図鑑

核果類8/8

世界樹の書庫 くだもの図鑑

もも

もも(Peach)の姿と断面

白肉種と黄肉種があり、国内では白桃系が主流。果肉が柔らかく傷みやすいので、やさしく扱うのが大切です。

ももの基本データ

分類バラ科 サクラ属 (核果類)
学名Prunus persica
英名Peach
原産地中国・黄河上流の高原地帯
糖度の目安11〜15度(ふつう)
酸度の目安0.2〜0.4%(穏やか)
7月・8月
主な産地山梨・福島・長野

ももの旬はいつ?

123456789101112

濃い色=最盛期 薄い色=出回り期(国産)

ももがもっともおいしい時期は7月・8月です。産地や品種、栽培方法によって前後します。

ももの歴史と名前の由来

中国での栽培の歴史は数千年におよび、紀元前にペルシアを経てヨーロッパへ伝わりました。学名のpersicaは「ペルシアの」という意味です。日本でも弥生時代の遺跡から核が出土していますが、在来種は小さく硬い「毛桃」でした。現在の甘い桃の祖先は明治初期に中国から導入された「上海水蜜桃」などで、そこから「白桃」「白鳳」などが生まれました。

ももの主な産地

山梨県が約3割、福島県が約2割を占め、長野・山形・和歌山・岡山が続きます。世界では中国が約6割を占め、スペイン、イタリア、トルコ、ギリシャが続きます。

ももの品種(10品種)

ももには多くの品種があります。交配親・糖度・酸味・旬を一覧にまとめました。

品種交配親糖度酸味特徴
日川白鳳
ひかわはくほう
白鳳の枝変わり 11〜13度 ごく少ない 6〜7月 6月下旬から出回る早生の代表品種。果汁が多く酸味が少なく、全体がきれいに赤く色づきます。桃の季節の始まりを告げる品種です。
白鳳
はくほう
白桃 × 橘早生 13〜15度 ごく少ない 7月 白桃系の代表品種で、多くの品種の親にもなっています。果汁が多く、甘くとろける果肉が特徴。7月中旬が旬です。
あかつき
あかつき
白桃 × 白鳳 13〜15度 ごく少ない 7〜8月 福島県の主力品種。やや硬めの果肉でも甘みが強く、日持ちもよいのが特徴です。硬めの桃が好きな人にも人気があります。
浅間白桃
あさまはくとう
高陽白桃の偶発実生 13〜15度 ごく少ない 7〜8月 山梨県を代表する大玉の白桃。果汁が多く甘みが強い、なめらかな果肉が特徴です。
清水白桃
しみずはくとう
偶発実生(白桃系) 13〜15度 ごく少ない 7〜8月 岡山県を代表する最高級の白桃。袋をかけて育てるため果皮は白く、上品な甘さととろける果肉が特徴で「桃の女王」とも呼ばれます。
白桃
はくとう
上海水蜜桃の偶発実生 13〜15度 ごく少ない 8月 岡山で見つかった白桃系品種の祖。現在の日本の桃の多くがこの白桃の血を引いています。晩生で8月に出回ります。
川中島白桃
かわなかじまはくとう
白桃系の偶発実生 14〜16度 ごく少ない 8月 大玉で日持ちがよい晩生の代表品種。果肉はやや硬めで、甘みが強く酸味は少なめです。
黄金桃
おうごんとう
川中島白桃の偶発実生 14〜16度 少ない 8〜9月 果皮も果肉も黄色い黄肉種の生食用品種。マンゴーのような濃厚な甘みと香りがあります。
なつっこ
なつっこ
川中島白桃 × あかつき 13〜15度 少ない 8月 長野県オリジナルの品種で、甘みの中にほどよい酸味があります。果肉は硬めで日持ちもよく、8月中旬に出回ります。
蟠桃
ばんとう
13〜15度 ごく少ない 8月 押しつぶしたような平たい形の桃で、「平たい桃」「ドーナツピーチ」とも呼ばれます。中国では不老長寿の象徴とされ、『西遊記』にも蟠桃が登場します。甘みが強く香りも豊かです。

おいしいももの選び方

左右対称にふっくらして、甘い香りが強いもの。軸の周りまで色づいているとよい。

ももの保存方法

常温で保存し、食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やす。冷やしすぎると甘みが落ちる。

ももの主な栄養成分

カリウム食物繊維

ももの各国語の名前

pêche(仏)・Pfirsich(独)・pesca(伊)・melocotón(西)・桃(中)

糖度はBrix値、酸度は滴定酸度のおおよその目安です。品種・熟度・産地・収穫時期によって変わります。産地の順位は近年の統計にもとづく概数です。

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