温州みかん(蜜柑)|旬・糖度・品種・歴史がわかる果物図鑑

柑橘類2/22

世界樹の書庫 くだもの図鑑

温州みかん

温州みかん(Satsuma mandarin)の姿と断面

日本の冬を代表する柑橘。鹿児島県長島が発祥とされ、手で簡単にむけて種がほとんどないのが特徴。極早生・早生・中生・晩生と、時期によって品種が移り変わります。

温州みかんの基本データ

分類ミカン科 ミカン属 (柑橘類)
学名Citrus unshiu
英名Satsuma mandarin
原産地日本(鹿児島県長島)
糖度の目安10〜13度(ふつう)
酸度の目安0.8〜1.2%(しっかり)
11月・12月
主な産地和歌山・愛媛・静岡

ハウスみかんは5〜9月頃に出回ります。

温州みかんの旬はいつ?

123456789101112

濃い色=最盛期 薄い色=出回り期(国産)

温州みかんがもっともおいしい時期は11月・12月です。産地や品種、栽培方法によって前後します。

温州みかんの歴史と名前の由来

江戸時代初期に鹿児島県長島で、中国から伝わった柑橘の種から偶然生まれたとされます。江戸時代は種の多い「紀州みかん」が主流で、紀伊国屋文左衛門がみかん船で江戸へ運んだ話が有名です。温州みかんは種がないことが「子孫が絶える」と武家に嫌われましたが、明治中期から急速に広まり、主役の座につきました。名前の「温州」は中国の柑橘の名産地にあやかったものです。

温州みかんの主な産地

和歌山県が約2割で最多、愛媛・静岡・熊本・長崎が続きます。世界ではみかん類(マンダリン)全体で中国が圧倒的に多く、スペイン、トルコ、モロッコなどが続きます。

温州みかんの品種(6品種)

温州みかんには多くの品種があります。交配親・糖度・酸味・旬を一覧にまとめました。

品種交配親糖度酸味特徴
日南1号
にちなんいちごう
興津早生の枝変わり 9〜11度 ほどよい 9〜10月 9月中旬から出回る極早生みかんの代表品種。皮に緑が残るうちから食べられ、さわやかな酸味と甘みがあります。
宮川早生
みやがわわせ
温州みかんの枝変わり 10〜12度 ほどよい 10〜11月 早生みかんの代表で、多くの品種の親や元になってきました。甘みと酸味のバランスがよく、じょうのう(薄皮)が薄く食べやすい品種です。
興津早生
おきつわせ
宮川早生 × カラタチ(珠心胚実生) 10〜12度 ほどよい 10〜11月 宮川早生より少し早く色づく早生品種。果汁が多く、甘みと酸味のバランスがよい味わいです。
石地
いしじ
杉山温州の枝変わり(とされる) 12〜13度 少ない 11〜12月 糖度が高く、コクのある甘さが特徴の中生品種。広島県の大崎上島で見つかりました。
由良早生
ゆらわせ
宮川早生の枝変わり 12〜14度 ほどよい 10〜11月 極早生ながら糖度が非常に高いことで知られる品種。小ぶりで皮が薄く、濃厚な甘みがあります。高品質なものはブランドみかんとして出荷されます。
青島温州
あおしまうんしゅう
尾張系温州の枝変わり 12〜13度 ほどよい 12〜3月 大玉で扁平な形の晩生品種。貯蔵すると酸味が抜けて甘みが増し、年明けから春にかけて出回ります。静岡県のみかんの主力です。

おいしい温州みかんの選び方

皮が薄く、ヘタ(軸)が小さく緑色で、やや扁平なもの。

温州みかんの保存方法

風通しのよい冷暗所へ。箱買いは時々上下を入れ替え、傷んだものは取り除く。

温州みかんの主な栄養成分

ビタミンCβ-クリプトキサンチン

温州みかんの各国語の名前

mandarine Satsuma(仏)・Satsuma(独)・mandarino satsuma(伊)・温州蜜柑(中)

糖度はBrix値、酸度は滴定酸度のおおよその目安です。品種・熟度・産地・収穫時期によって変わります。産地の順位は近年の統計にもとづく概数です。

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