メロン(甜瓜)|旬・糖度・品種・歴史がわかる果物図鑑

果実的野菜3/3

世界樹の書庫 くだもの図鑑

メロン

メロン(Melon)の姿と断面

農林水産省の分類では「野菜(果実的野菜)」。表面に網目のあるネット系と網目のないノーネット系があり、果肉の色も赤・緑・白とさまざまです。

メロンの基本データ

分類ウリ科 キュウリ属 (果実的野菜)
学名Cucumis melo
英名Melon
原産地アフリカ〜中近東(諸説あり)
糖度の目安14〜17度(高め)
酸度の目安0.1〜0.2%(ごく穏やか)
5月・6月・7月
主な産地茨城・熊本・北海道

メロンの旬はいつ?

123456789101112

濃い色=最盛期 薄い色=出回り期(国産)

メロンがもっともおいしい時期は5月・6月・7月です。産地や品種、栽培方法によって前後します。

メロンの歴史と名前の由来

アフリカの野生種が中近東で栽培化され、東西へ伝わったとする説が有力です。日本では東洋系のマクワウリが2000年以上前から栽培され、美濃国真桑村(岐阜県)が名産地だったことが名前の由来です。西洋のメロンは明治時代に伝わり、大正末期にイギリスから導入された「アールス・フェボリット」が温室メロンの基礎になりました。「マスクメロン」は麝香(musk)のような香りに由来する呼び名で、品種名ではありません。1962年には「プリンスメロン」が生まれ、庶民の味として普及しました。

メロンの主な産地

茨城県が約2割強で最多、熊本・北海道・山形・愛知が続きます。世界では中国が約半分を占め、トルコ、インド、カザフスタンなどが続きます。

メロンの品種(8品種)

メロンには多くの品種があります。交配親・糖度・酸味・旬を一覧にまとめました。

品種交配親糖度酸味特徴
アールス・フェボリット(マスクメロン)
あーるすふぇぼりっと
15〜17度 ごく少ない 1〜12月 温室メロンの代表で、「マスクメロン」とも呼ばれます。1株から1個だけを育てる手間のかかる栽培で、細かくそろったネットと上品な香り、とろける果肉が特徴。一年中出回ります。
夕張キング
ゆうばりきんぐ
スパイシーカンタロープ × アールス・フェボリット 14〜16度 ごく少ない 6〜8月 北海道夕張市だけで作られる赤肉メロンで、「夕張メロン」は地域団体商標のブランド名です。とろける果肉と濃厚な甘み、豊かな香りが特徴。初競りで高値がつくことでも話題になります。
アンデス
あんです
14〜16度 ごく少ない 4〜7月 「作って安心、売って安心、買って安心」の「安心です」から名付けられたネットメロン。病気に強く作りやすく、みずみずしい甘さで広く普及しました。
クインシー
くいんしー
15〜17度 ごく少ない 5〜7月 「クイーン(女王)」と「ジューシー」を合わせた名前の赤肉メロン。果汁が多く、甘みが強いのが特徴で、茨城県の主力品種です。
イバラキング
いばらきんぐ
15〜17度 ごく少ない 5〜7月 メロン生産日本一の茨城県が開発した大玉の緑肉メロン。糖度が高く、果肉は緻密でジューシーです。
肥後グリーン
ひごぐりーん
15〜16度 ごく少ない 4〜6月 熊本県を代表する緑肉のネットメロン。果肉が柔らかく、上品な甘さと香りがあります。春から初夏に出回ります。
プリンスメロン
ぷりんすめろん
マクワウリ × シャランテ(カンタロープ) 13〜15度 ごく少ない 4〜6月 高級品だったメロンを家庭の味にした歴史的な品種。マクワウリと西洋メロンを掛け合わせた一代雑種で、1960〜70年代に大ブームになりました。
マクワウリ
まくわうり
東洋系メロン 9〜12度 ごく少ない 7〜8月 日本で古くから親しまれてきた東洋系のメロン。さっぱりした甘さと香りがあり、かつては夏の庶民の果物でした。名前は岐阜県の真桑村に由来します。

おいしいメロンの選び方

網目が細かく均一で、お尻を軽く押して少し柔らかければ食べ頃。

メロンの保存方法

常温で追熟し、食べる2〜3時間前に冷蔵庫で冷やす。

メロンの主な栄養成分

カリウムβ-カロテン(赤肉)

メロンの各国語の名前

melon(仏・西)・Melone(独)・melone(伊)・甜瓜(中)

糖度はBrix値、酸度は滴定酸度のおおよその目安です。品種・熟度・産地・収穫時期によって変わります。産地の順位は近年の統計にもとづく概数です。

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