びわ(枇杷)|旬・糖度・品種・歴史がわかる果物図鑑

仁果類3/6

世界樹の書庫 くだもの図鑑

びわ

びわ(Loquat)の姿と断面

初夏を告げる果物。酸味が少なくやさしい甘さで、果汁が多いのが特徴。収穫後は追熟しないので、完熟したものを選ぶのが大切です。

びわの基本データ

分類バラ科 ビワ属 (仁果類)
学名Eriobotrya japonica
英名Loquat
原産地中国南西部
糖度の目安11〜13度(ふつう)
酸度の目安0.2〜0.4%(穏やか)
5月・6月
主な産地長崎・千葉・鹿児島

種には青酸配糖体が含まれるため、種そのものや種の粉末は口にしないこと。

びわの旬はいつ?

123456789101112

濃い色=最盛期 薄い色=出回り期(国産)

びわがもっともおいしい時期は5月・6月です。産地や品種、栽培方法によって前後します。

びわの歴史と名前の由来

中国では1500年ほど前から利用され、日本にも古くから自生種がありましたが、実は小さく、本格的な栽培は江戸時代後期からです。長崎の三浦シヲが中国から持ち込まれた種をまいて育てた木が「茂木」の始まりとされ、明治時代には田中芳男が大玉の「田中」を育てました。英名のloquatは、中国語の広東方言「盧橘」に由来するといわれます。

びわの主な産地

長崎県が約3割を占め、千葉・鹿児島・香川・愛媛が続きます。世界では中国が最大の産地です。

びわの品種(4品種)

びわには多くの品種があります。交配親・糖度・酸味・旬を一覧にまとめました。

品種交配親糖度酸味特徴
茂木
もぎ
中国系品種の実生 11〜13度 少ない 4〜6月 国内の主力品種で、やや小ぶりながら甘みが強く酸味が少ないのが特徴。発祥地の地名が品種名になっています。
田中
たなか
長崎産びわの実生 11〜12度 ほどよい 6月 大玉でさわやかな甘酸っぱさがある品種。寒さに比較的強く、千葉県など関東地方でも栽培されます。育成者の名前が付いています。
なつたより
なつたより
12〜14度 少ない 5〜6月 茂木の後継として期待される大玉品種。果汁が多く柔らかく、甘みが強いのが特徴です。
大房
おおふさ
田中の実生 10〜12度 ほどよい 6月 千葉県で生まれた大玉品種で、「房州びわ」の主力です。寒さに強く、みずみずしい果肉が特徴です。

おいしいびわの選び方

産毛とブルームが残り、左右対称でふっくらしたもの。

びわの保存方法

冷やしすぎると甘みが落ちるので常温保存し、食べる直前に冷やす。

びわの主な栄養成分

β-カロテンカリウム

びわの各国語の名前

nèfle du Japon(仏)・Japanische Wollmispel(独)・nespola giapponese(伊)・níspero(西)・枇杷(中)

糖度はBrix値、酸度は滴定酸度のおおよその目安です。品種・熟度・産地・収穫時期によって変わります。産地の順位は近年の統計にもとづく概数です。

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