殺菌液卵|成分・性質・製菓での使い方がわかる食材図鑑

鶏卵6/7

世界樹の書庫 食材図鑑 鶏卵の巻

殺菌液卵

左:殺菌液卵の姿 右:ルーペで見たなめらかな液卵

殻を割って中身を加熱殺菌した、液状の卵。洋菓子店や工場で大量に使う。

基本データ

読みさっきんえきらん
英名Pasteurized liquid egg
仏名ovoproduit liquide pasteurisé
分類鶏卵の巻
種類加工卵(液卵)
主成分中身は殻を割った全卵・卵黄・卵白と同じ(成分表に項目はない)
水分中身に合わせる
サイズ・形液状(全卵・卵黄・卵白がある。冷蔵品と冷凍品)
エネルギー全卵なら142kcal/100gが目安

殻を割って中身を混ぜ、こして、加熱殺菌したもの。食品衛生法の規格で、殺菌は連続式なら全卵60℃・卵黄61℃・卵白56℃で3分30秒以上。卵白の温度がいちばん低いのは、卵白がいちばん低い温度で固まり始めるから。サルモネラ属菌が25gあたり陰性でなければならない。

お菓子の中での役割

  • 泡立てて膨らませる
  • つなぐ
  • 固める
  • 乳化させる

製菓での使い方

洋菓子店・和菓子店・製パン工場・ホテルなどで、大量に使う。割る手間、殻の混入、殻の廃棄が減る。全卵は洋菓子・和菓子・パンに、卵白は和洋菓子や練り製品に使われる。

代わりに使うなら

殻付きの卵を割って使う。

選び方

殺菌済みか未殺菌かを表示で確かめる。未殺菌液卵は細菌数が1gあたり100万以下という規格で、食べる前に加熱殺菌が要る。

保存方法

冷蔵品は8℃以下、冷凍品は−15℃以下(冷凍品は「凍結卵」も参照)。開けたら傷みやすいので早めに使う。

歴史と名前の由来

日本の液卵の市場は約47万トンと推定されている(2021年の業界資料)。

気をつけることアレルギー表示は「卵」。殺菌されていても、開けたあとは生の卵と同じように扱う。

同じ加工卵の仲間

ほかの卵と並べて比べたいときは、食材図鑑(鶏卵の巻)へ。