ウェンズリーデール|タイプ・産地・お菓子での使い方がわかるチーズ図鑑

セミハード1/2

世界樹の書庫 チーズ図鑑 セミハード

ウェンズリーデール

左:ウェンズリーデールの姿 右:ルーペで見た切り口(イメージ)

ほろほろ崩れる、はちみつのような香りのチーズ。ヨークシャーには、フルーツケーキと一緒に食べる習いがある。

基本データ

読みうぇんずりーでーる
原語名Wensleydale(英)
タイプセミハード
国・地域イギリス(ヨークシャー)
乳牛
固め方凝乳酵素
熟成1週間以上、12か月まで(若いものは2週間ほどで売られる。PGIの決まり)
かたさ3(ふつう)
原産地呼称IGP(PGI)「ヨークシャー・ウェンズリーデール」(2013年)。ウェンズリーデールの土地(ホーズなど)で作ったものだけが、その名を名乗れる。「ウェンズリーデール」だけの名前は守られていない

しなやかでほろほろ崩れ、はちみつのような香りが少しある。甘いものと合う。クランベリー入りも、よく売られる。PGIの決まりでは、乳は生でも加熱殺菌したものでもよい。

成分の目安(100gあたり)

エネルギー約375kcal
水分—
たんぱく質約22.8g
脂質約31.5g
炭水化物0.5未満g
カルシウム—
食塩相当量約1.3g

出どころ:製品の例(英国のスーパーの「ヨークシャー・ウェンズリーデール」の表示)。製品や熟成の長さで差があります。

製菓での使い方

お菓子の材料というより、甘いお菓子といっしょに食べるチーズ。

お菓子との合わせ方

  • フルーツケーキ・クリスマスケーキイギリス・ヨークシャーとイングランド北東部ケーキにチーズをそえて食べる。作り手(ウェンズリーデール・クリーマリー)は、少なくとも19世紀からの習いと説明している。

料理での使い方

甘いりんごと合わせる。

保存方法

冷蔵。切り口を包む。

歴史と名前の由来

フランスのロックフォール地方から来たシトー会の修道士が、羊の乳で作り始めたとされる。14世紀に牛の乳が使われるようになり、1540年に修道院が解散したあとは、農家が作り続けた。1897年に、ホーズに初めての工場ができた。1990年代に売れ行きが落ちたが、アニメ『ウォレスとグルミット』(1995年)で主人公の好物として取り上げられ、人気が戻ったとされる。

気をつけること乳はアレルギー表示の特定原材料(義務)。農林水産省は、加熱殺菌していない乳で作ったナチュラルチーズなどで、海外でリステリア菌による食中毒が起きているとして、妊娠中の人は食べるのを避けるよう呼びかけている。殺菌しているかどうかは、表示で確かめる。生乳で作るものがある。

同じセミハードの仲間

ほかのチーズと並べて比べたいときは、チーズ図鑑へ。

出典:Wikipedia(Wensleydale cheese)、英国政府(PGIの生産基準)、FoodNavigator(2013年)、Wensleydale Creamery(ブログ)、Sainsbury's(製品の表示)、農林水産省