ペコリーノ・サルド|タイプ・産地・お菓子での使い方がわかるチーズ図鑑

セミハード2/2

世界樹の書庫 チーズ図鑑 セミハード

ペコリーノ・サルド

左:ペコリーノ・サルドの姿 右:ルーペで見た切り口(イメージ)

サルデーニャ島の羊のチーズ。揚げ菓子「セアダス」に、若いチーズが使われる。

基本データ

読みぺこりーのさるど
原語名Pecorino Sardo(伊)
タイプセミハード
国・地域イタリア(サルデーニャ島)
乳羊(全乳)
固め方凝乳酵素
熟成ドルチェは20〜60日、マトゥーロは2か月より長い
かたさ3(ふつう)
原産地呼称DOP(1991年にイタリアの原産地呼称、1996年にEUのDOP)。産地はサルデーニャ州全体で、そこでとれた羊の全乳だけ。どちらも半加熱のチーズ

若い「ドルチェ」はセミハード、熟成した「マトゥーロ」はハードにあたる。

ドルチェ:熟成20〜60日・1〜2.3kg・乾物中の脂肪40%以上。やわらかく弾力があり、ほんのり甘く少し酸味がある。マトゥーロ:熟成2か月より長い・1.7〜4kg・乾物中の脂肪35%以上(いぶしてもよい)。かたく粒っぽく、ぴりっとする。

成分の目安(100gあたり)

エネルギー約392kcal
水分約34g
たんぱく質約25.8g
脂質約32g
炭水化物約0.2g
カルシウム約607mg
食塩相当量約4.6g

出どころ:参考:INRAN「ペコリーノ」(熟成したもの)。食塩相当量はナトリウムから計算。製品や熟成の長さで差があります。

製菓での使い方

ドルチェは切ってそのまま。マトゥーロはすりおろす。セアダスには、若い羊のチーズを使うことが多い。

このチーズを使った有名なお菓子

  • セアダス(セバダス)イタリア・サルデーニャ島生地でチーズとレモンやオレンジの皮を包んで揚げ、はちみつか砂糖をかけて温かいうちに出す。IGP「セバダス・ディ・サルデーニャ」(2023年)の決まりでは、山羊や牛のチーズでもよい(ペコリーノ・サルドに決まってはいない)。

料理での使い方

マッロレッドゥス(サルデーニャの小さなニョッキのようなパスタ)にかける。若いものをパンと重ねてスープをかけて焼く「ズッパ・クアッタ」もある。

保存方法

冷蔵。切り口を包む。

歴史と名前の由来

名前はイタリア語で「サルデーニャの羊のチーズ」の意味(ペコリーノは「羊の」)。1991年にイタリアの原産地呼称に、1996年にEUのDOPになった。

気をつけること乳はアレルギー表示の特定原材料(義務)。農林水産省は、加熱殺菌していない乳で作ったナチュラルチーズなどで、海外でリステリア菌による食中毒が起きているとして、妊娠中の人は食べるのを避けるよう呼びかけている。殺菌しているかどうかは、表示で確かめる。生乳で作るものがある。塩けが強い(食塩相当量 約4.6g・熟成したもの)。

同じセミハードの仲間

ほかのチーズと並べて比べたいときは、チーズ図鑑へ。

出典:生産基準(DPCM 1991年11月4日・ONAFの写し)、My-personaltrainer(INRANの値)、欧州委員会イタリア代表部(2023年)、Qualivita、農林水産省