クリームチーズ|タイプ・産地・お菓子での使い方がわかるチーズ図鑑

フレッシュ2/11

世界樹の書庫 チーズ図鑑 フレッシュ

クリームチーズ

左:クリームチーズの姿 右:ルーペで見た切り口(イメージ)

チーズケーキの主役。乳酸菌の酸でやわらかく固めた、脂肪の多いフレッシュチーズ。

基本データ

読みくりーむちーず
原語名Cream cheese(英)
タイプフレッシュ
国・地域アメリカ(ニューヨーク州)
乳牛(乳とクリーム)
固め方酸(乳酸菌。凝乳酵素を少し加えることもある)
熟成熟成させない
かたさ2(やわらかい)
原産地呼称なし

乳酸菌の酸で固め、乳清を抜いて作る。米国の規格では、加熱殺菌した乳やクリームを使い、乳脂肪33%以上・水分55%以下(21 CFR 133.133)。

成分の目安(100gあたり)

エネルギー313kcal
水分55.5g
たんぱく質8.2g
脂質33.0g
炭水化物2.3g
カルシウム70mg
食塩相当量0.7g

出どころ:八訂(13035「クリーム」)。製品や熟成の長さで差があります。

製菓での使い方

チーズケーキ(ベイクド・レア・スフレ・バスク)の主な材料。脂肪が多いのでコクが出て、乳酸菌の酸で軽い酸味がつく。

代わりに使うなら

同じ量の別のチーズでは置き換えにくい。マスカルポーネは脂質が近いが、水分が多く酸味が少ない。

このチーズを使った有名なお菓子

  • ニューヨーク・チーズケーキアメリカクリームチーズを土台にした、焼くチーズケーキ。
  • レアチーズケーキ日本1964年に東京・赤坂で開店した「トップス」が、翌年に売り出したとされる。
  • ベイクドチーズケーキ日本1969年のモロゾフ(神戸)「デンマーククリームチーズケーキ」が代表とされる。
  • バスクチーズケーキスペイン・サン・セバスティアンバル「ラ・ビーニャ」のサンティアゴ・リベラが考えた。年は1988年とも1990年ともいわれる。

選び方

表示の「種類別」が「ナチュラルチーズ」のもの。原材料を表示で確かめる。

保存方法

冷蔵。開けたら表示に従い、早めに使い切る。

歴史と名前の由来

1870年代、ニューヨーク州の酪農家ウィリアム・ローレンスが、フランスのヌーシャテルを手本にクリームを加えて作ったのが始まりとされる(1872年とも1875年ともいわれる)。1880年、卸売業者アルヴァ・レイノルズが「フィラデルフィア」の名で売り出した。質のよい食品で知られた街の名を借りたもので、フィラデルフィアで作られたことはない。

気をつけること乳はアレルギー表示の特定原材料(義務)。農林水産省は、加熱殺菌していない乳で作ったナチュラルチーズなどで、海外でリステリア菌による食中毒が起きているとして、妊娠中の人は食べるのを避けるよう呼びかけている。殺菌しているかどうかは、表示で確かめる。

同じフレッシュの仲間

ほかのチーズと並べて比べたいときは、チーズ図鑑へ。

出典:八訂、21 CFR 133.133、Philadelphia Encyclopedia、Wikipedia(Cheesecake・Basque cheesecake)、サライ.jp、農林水産省