グリュイエール|タイプ・産地・お菓子での使い方がわかるチーズ図鑑

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世界樹の書庫 チーズ図鑑 ハード

グリュイエール

左:グリュイエールの姿 右:ルーペで見た切り口(イメージ)

スイスの山のハードチーズ。すりおろしてシュー生地に混ぜると、甘くないシュー「グジェール」になる。

基本データ

読みぐりゅいえーる
原語名Gruyère(仏)
タイプハード
国・地域スイス
乳牛(生乳)
固め方凝乳酵素
熟成5か月以上(5〜18か月)
かたさ4(かたい)
原産地呼称スイスのAOC(2001年)、ヨーロッパのAOP(2011年。組合の説明)。産地はフリブール・ヴォー・ヌーシャテル・ジュラの州と、ベルン州の一部など。牛の生乳(殺菌しない)で、牛にサイレージをやらない。乳は20km以内から

加熱して押し固めるハードチーズ。25〜40kg。乾物中の脂肪49〜53%。熟成が長いほど、コクと香りが強くなる。

成分の目安(100gあたり)

エネルギー約412〜414kcal
水分約33〜38g
たんぱく質約27〜30g
脂質約32〜33g
炭水化物約0.4〜1.4g
カルシウム約1010〜1020mg
食塩相当量約0.9〜1.8g

出どころ:フランスの成分表(Ciqual 2013)と、ノルウェーの成分表(米国の値)。製品や熟成の長さで差があります。

製菓での使い方

すりおろしてシュー生地に混ぜる(グジェール)。焼くとよく溶け、香ばしくなる。

代わりに使うなら

コンテと互いに代えられる。エメンタールでも作る。

このチーズを使った有名なお菓子

  • グジェールフランス・ブルゴーニュチーズを混ぜたシュー生地を焼く、甘くないシュー。ヨンヌ県(デパルトマン)のトネールの町が発祥とされ、ブルゴーニュではワインの試飲のときに冷たいまま出す。

料理での使い方

フォンデュなど、溶かす料理に使う。スイスのフリブール州の「フォンデュ・モワティエ・モワティエ(半分ずつ)」は、グリュイエールとヴァシュラン・フリブルジョワを同じ量ずつ使い、白ワインで溶かす。

保存方法

冷蔵。切り口を包む。

歴史と名前の由来

初代グリュイエール伯の1115年の文書に、この山でのチーズ作りが書かれているとされる。1655年に「グリエール」の名が出てくる。

気をつけること乳はアレルギー表示の特定原材料(義務)。農林水産省は、加熱殺菌していない乳で作ったナチュラルチーズなどで、海外でリステリア菌による食中毒が起きているとして、妊娠中の人は食べるのを避けるよう呼びかけている。殺菌しているかどうかは、表示で確かめる。決まりで、生乳だけで作る。

同じハードの仲間

ほかのチーズと並べて比べたいときは、チーズ図鑑へ。

出典:Le Gruyère AOP(生産基準・歴史・レシピのページ)、スイスAOP-IGP協会(2025年)、Wikipedia(Gougère)、Ciqual 2013、Matvaretabellen、農林水産省