トヴォローク|タイプ・産地・お菓子での使い方がわかるチーズ図鑑

フレッシュ5/11

世界樹の書庫 チーズ図鑑 フレッシュ

トヴォローク

左:トヴォロークの姿 右:ルーペで見た切り口(イメージ)

ロシアや東欧のフレッシュチーズ。粒があって酸味があり、シルニキやパスハになる。

基本データ

読みとゔぉろーく
原語名Творог(露)/Twaróg(ポーランド語)
タイプフレッシュ
国・地域ロシア・東欧(ポーランドでは「トファルク」)
乳牛
固め方酸(乳酸菌。凝乳酵素を少し加えることもある)
熟成熟成させない
かたさ1(とてもやわらかい)
原産地呼称なし。ロシアの規格(GOST)で脂肪の段階を分ける。植物油を使ったものは「トヴォローク製品」として区別する

乳酸菌で発酵させた乳を袋につるして、乳清を抜く。酸だけで固めるものと、凝乳酵素も少し加えるものがある。工場では、加熱殺菌した乳を28〜30℃で約8時間発酵させる。粒があり、酸味がある。

成分の目安(100gあたり)

エネルギー—
水分—
たんぱく質—
脂質0〜約23g
炭水化物—
カルシウム—
食塩相当量—

出どころ:脂肪の段階だけ(ロシアの規格 GOST)。製品や熟成の長さで差があります。

製菓での使い方

小麦粉や卵と混ぜて焼く、砂糖やバターと練って冷やし固める、など。水分が多いときは、こしてから使う。

代わりに使うなら

クワルクがいちばん近い。カッテージチーズを裏ごししてもよい。

このチーズを使った有名なお菓子

  • シルニキロシア・ウクライナなどトヴォロークに卵と粉を混ぜて焼く、小さなパンケーキ。
  • パスハロシア復活祭の菓子。ロシア正教会では、教会で祝福を受ける。
  • セルニクポーランドトファルクで作るチーズケーキ。
  • ヴァトルーシカロシア丸いパン生地の真ん中に、トヴォロークをのせて焼く。

料理での使い方

ウクライナのヴァレニキや、ポーランドのピエロギ(どちらも水餃子のような料理)の中身にする。

選び方

脂肪の段階を表示で確かめる。日本では手に入りにくい。

保存方法

冷蔵。開けたら早めに使う。

歴史と名前の由来

名前は古いスラヴの言葉から来たとされる。ドイツ語の「Quark」も西スラヴの言葉から来たとされる(クワルクとつながる)。ハンガリーの「トゥーロー」は別のもの。

気をつけること乳はアレルギー表示の特定原材料(義務)。農林水産省は、加熱殺菌していない乳で作ったナチュラルチーズなどで、海外でリステリア菌による食中毒が起きているとして、妊娠中の人は食べるのを避けるよう呼びかけている。殺菌しているかどうかは、表示で確かめる。

同じフレッシュの仲間

ほかのチーズと並べて比べたいときは、チーズ図鑑へ。

出典:Wikipedia(Tvorog)、農林水産省