公衆衛生学 第12章:直前総まとめ

第12章

公衆衛生学 総まとめ

直前総まとめ

はじめに

本章は、試験の直前に見直すための総まとめである。第1章から第11章までの内容から、試験でよく問われる数値、人物と業績、比較表、対応表、そして古い教材と答えが変わったところを整理する。新しい事実は加えていない。くわしい説明は、各行の右にある章で確認してほしい。

公衆衛生学は、製菓衛生師試験で60問中9問程度(全体の約15%)が出題される。出題の中心は、衛生統計(人口・死因・寿命)、感染症(分類・感染経路・予防接種)、環境衛生(空気・水・公害)、生活習慣病、産業保健である。数値、順位、人物名、組み合わせが問われることが多く、正確に覚えれば確実に得点できる。本章の1の数値の一覧と4の対応表は、とくに時間をかけて確認してほしい。

1. 数値の一覧

1-1. 人口と寿命(令和7年など)

項目数値章
出生数67万1,270人(過去最少)3
出生率(人口千対)5.63
合計特殊出生率1.14(過去最低)。人口置換水準は約2.13
死亡数158万9,533人3
死亡率(人口千対)13.33
自然増減−91万8,263人(19年連続の減少)3
乳児死亡率(出生千対)1.9(世界最低水準)3
新生児死亡率(出生千対)0.93
周産期死亡率(出産千対)3.43
平均寿命男性81.35年・女性87.33年(令和7年簡易生命表)3
健康寿命男性72.57年・女性75.45年(2022年)3
高齢化率29.6%(65歳以上3,624万人、令和8年9月)3
総人口約1億2,305万人(令和7年国勢調査の速報)3

1-2. 年齢と期間の定義

用語定義章
年少人口・生産年齢人口・老年人口0〜14歳・15〜64歳・65歳以上3
高齢化社会・高齢社会・超高齢社会高齢化率7%・14%・21%を超える3
乳児死亡生後1年未満3
新生児死亡生後4週(28日)未満3
早期新生児死亡生後1週未満3
死産妊娠満12週以後3
周産期死亡妊娠満22週以後の死産+早期新生児死亡3
合計特殊出生率15〜49歳の女性の年齢別出生率の合計3
平均寿命0歳の平均余命3
低出生体重児2,500g未満10

1-3. 環境の数値

項目数値章
空気の組成窒素約78%、酸素約21%、アルゴン約0.9%、二酸化炭素約0.04%4
酸素欠乏酸素濃度18%未満4
一酸化炭素とヘモグロビン酸素の約200〜250倍結びつきやすい4
建築物衛生法の基準CO₂ 1,000ppm以下、CO 6ppm以下、温度18〜28℃、湿度40〜70%4
WBGT(暑さ指数)31以上は「危険」。熱中症警戒アラートは33以上、特別警戒アラートは35以上4
不快指数75で半数、80でほとんどの人が不快4
体の水分成人で約60%(約10%失うと健康障害、約20%で生命の危険)5
1日に必要な水2.5〜3L5
遊離残留塩素(蛇口)0.1mg/L以上5
一般細菌1mLの検水で集落数100以下5
大腸菌検出されないこと5
PFOS及びPFOA合計50ng/L以下(2026年4月から水質基準)5
水質基準の項目数52項目(2026年4月から)5
下水道処理人口普及率約8割5
産業廃棄物20種類5
PM2.5・浮遊粒子状物質2.5μm以下・10μm以下6
ダイオキシン類のTDI4pg-TEQ/kg体重/日6
酸性雨pH5.6以下6
マイクロプラスチック5mm以下6
飛沫と飛沫核飛沫は5μm以上、飛沫核は5μm未満7

1-4. 制度の数値

項目数値章
保健所の数本所462か所(令和7年4月)2
保健所の業務地域保健法第6条の14項目2
病院と診療所病院は20床以上、診療所は19床以下2
医療計画5疾病・6事業2
介護保険の被保険者第1号=65歳以上、第2号=40〜64歳2・10
要介護認定要支援1・2、要介護1〜5(7段階)2・10
後期高齢者医療制度75歳以上2・10
特定健康診査40〜74歳(医療保険者に義務)9
メタボの腹囲男性85cm以上・女性90cm以上9
高血圧140/90mmHg以上9
BMI25以上で肥満、22が標準9
節度ある適度な飲酒純アルコール1日平均約20g9
国勢調査5年ごと(1920年から)3
乳幼児健診1歳6か月児・3歳児(市町村に義務)10
児童生徒の定期健康診断毎学年6月30日まで10
8020運動80歳で20本以上10
法定労働時間1日8時間・週40時間11
休憩6時間超で45分、8時間超で60分11
産業医常時50人以上11
安全衛生推進者(製造業)常時10〜49人11
衛生委員会全業種で常時50人以上11
安全委員会(食料品製造業)常時100人以上11
定期健康診断1年以内ごとに1回11
深夜業の健康診断6か月以内ごとに1回11
海外派遣の健康診断6か月以上の派遣11
ストレスチェック常時50人以上で年1回(50人未満も義務化が決定)11
長時間労働の面接指導時間外・休日労働が月80時間超11

1-5. 年・日付

年できごと章
1796年ジェンナーの種痘1
1848年イギリスで世界最初の公衆衛生法1
1874年医制(日本の近代的衛生行政の始まり)1
1937年保健所法1・2
1946年WHO憲章の採択(WHOの発足は1948年)1
1947年日本国憲法施行、労働基準法1・11
1961年国民皆保険・国民皆年金1・2
1965年母子保健法10
1967年公害対策基本法6
1972年労働安全衛生法11
1978年アルマ・アタ宣言(プライマリヘルスケア)、第1次国民健康づくり対策1・2
1981年がんが死因の第1位に3・9
1986年オタワ憲章(ヘルスプロモーション)1
1988年第2次国民健康づくり対策(アクティブ80ヘルスプラン)2
1993年環境基本法6
1994年地域保健法(保健所法を改正)1・2
1996年「生活習慣病」という考え方の導入9
1999年感染症法の施行7
2000年介護保険制度、健康日本212・10
2002年健康増進法の制定(2003年施行)2
2008年特定健康診査・特定保健指導、後期高齢者医療制度9・10
2018年老衰が死因の第3位に3
2020年4月改正健康増進法の全面施行(受動喫煙対策)9
2023年4月こども家庭庁の発足2・10
2023年5月8日新型コロナが五類感染症に移行7
2024年4月健康日本21(第三次)、こども家庭センター(努力義務)、水道行政の移管2・5・10
2025年6月職場の熱中症対策の義務化4・11
2026年4月PFOS・PFOAが水道の水質基準に5

2. 人物と業績

人物業績・よばれ方取り違えやすい点章
ラマツィーニ『働く人々の病気』。産業医学の父—1
ジェンナー牛痘による種痘(天然痘の予防接種)—1
チャドウィック『労働者の衛生状態に関する報告』。近代公衆衛生の父パスツールではない1
スノウコレラの原因が井戸水であることを疫学的に解明。疫学の父コレラ菌を発見したのはコッホ1・3
ナイチンゲール統計で衛生改善の効果を示した。近代看護の基礎—1
ペッテンコーフェルミュンヘン大学に衛生学講座—1
パスツール微生物、低温殺菌法近代公衆衛生の父ではない1
コッホ結核菌・コレラ菌の発見疫学で井戸を突き止めたのはスノウ1
ウインスロー公衆衛生の定義(地域社会の組織的な努力)—1
高木兼寛海軍の脚気を食事の改善で減らしたオリザニンの発見者ではない1
鈴木梅太郎オリザニン(ビタミンB1)の発見—1

3. 比較表

3-1. 健康と公衆衛生の考え方

項目内容章
WHOの健康の定義肉体的・精神的・社会的に完全に良好な状態。単に疾病又は虚弱の存在しないことではない1
憲法第25条第1項=生存権。第2項=社会福祉・社会保障・公衆衛生の向上及び増進1
プライマリヘルスケアアルマ・アタ宣言(1978年)。「西暦2000年までにすべての人に健康を」。開発途上国が念頭1
ヘルスプロモーションオタワ憲章(1986年)。人々が自らの健康をコントロールし改善できるようにするプロセス。環境づくりも重視1

3-2. 衛生行政

分類系統章
一般衛生行政厚生労働省 → 都道府県 → 保健所 → 市町村2
学校保健行政文部科学省 → 教育委員会 → 学校2・10
労働衛生行政厚生労働省 → 都道府県労働局 → 労働基準監督署2・11
環境保全行政環境省 → 都道府県・市町村2
項目保健所市町村保健センター章
設置主体都道府県・指定都市・中核市・その他の政令市・特別区市町村2
役割広域的・専門的な業務、健康危機管理身近な対人保健サービス2
業務にふくまれないもの生活保護(福祉事務所)、国民健康保険、労働衛生(労働基準監督署)—2

3-3. 統計と疫学

用語意味章
人口静態統計ある時点の人口の状態(国勢調査)3
人口動態統計1年間の出生・死亡・死産・婚姻・離婚3
有病率ある時点で病気にかかっている人の割合3
罹患率一定期間に新たに病気にかかった人の割合3
受療率調査日に医療機関で治療を受けた人の割合(患者調査)3
年齢調整死亡率年齢構成の違いを除いて比べる死亡率3
項目症例対照研究コホート研究章
時間の向き過去にさかのぼる将来に向かって追跡3
指標オッズ比相対危険・寄与危険3
時間と費用短く、安い長く、高い3
信頼性偏りが入りやすい高い3

3-4. 予防の三段階

段階目的例章
一次予防健康増進・発病予防生活習慣の改善、予防接種9
二次予防早期発見・早期治療健康診断、がん検診9
三次予防悪化・再発防止、社会復帰リハビリテーション9

3-5. 感染症法の類型

類型主な感染症章
一類エボラ出血熱、ペスト、痘そう、ラッサ熱、マールブルグ病など7
二類結核、ポリオ、ジフテリア、SARS、MERS、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9)7
三類コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス(就業制限)7
四類A型・E型肝炎、ボツリヌス症、狂犬病、マラリア、デング熱、レジオネラ症、SFTSなど7・8
五類季節性インフルエンザ、新型コロナ、麻しん、風しん、水痘、感染性胃腸炎、梅毒など7
新型インフルエンザ等感染症新型インフルエンザなど(独立した分類)7

3-6. 感染経路と免疫・予防接種

感染経路代表的な感染症章
空気感染(飛沫核)結核・麻しん・水痘7
飛沫感染インフルエンザ、風しん、百日せき7
経口感染コレラ、赤痢、腸チフス、A型肝炎7
母子感染風しん、B型肝炎、HIV7
免疫獲得のしかた章
自然能動免疫病気にかかる7
人工能動免疫予防接種7
自然受動免疫胎盤・母乳7
人工受動免疫抗血清・免疫グロブリン7
予防接種法目的努力義務主な対象章
A類疾病集団予防あり麻しん、風しん、BCG、ポリオ、日本脳炎、HPV、RSウイルス(妊婦)など7
B類疾病個人予防なし高齢者のインフルエンザ・肺炎球菌・新型コロナ、帯状疱疹7
ワクチン例章
生ワクチンBCG、MR、水痘、ロタ7
不活化ワクチンインフルエンザ、日本脳炎、ポリオ7
トキソイドジフテリア、破傷風7

3-7. 光と環境

作用紫外線赤外線章
殺菌作用あるない4
ビタミンDの生成ある(不足でくる病)ない4
日焼け(紅斑)あるない4
熱作用弱い強い(熱線)4
目の障害雪眼炎、白内障白内障4
指標数値が高いと章
BOD(河川)・COD(湖沼・海域)汚れている5
DO(溶存酸素量)きれい5
廃棄物処理の責任章
一般廃棄物(家庭ごみ、し尿、事業系一般廃棄物)市町村5
産業廃棄物(20種類)事業者(マニフェスト)5

3-8. 労働衛生の3管理

管理内容章
作業環境管理作業場の有害な要因を取り除く(換気、局所排気、作業環境の測定)11
作業管理作業の方法・時間・負担を適切にする(作業姿勢、保護具)11
健康管理健康診断と事後措置、面接指導11

4. 対応表

4-1. 四大公害病

公害病原因物質地域主な症状章
水俣病メチル水銀熊本県水俣湾神経症状。胎児にも影響6
新潟水俣病メチル水銀新潟県阿賀野川神経症状6
イタイイタイ病カドミウム富山県神通川腎臓障害、骨軟化症6
四日市ぜんそく硫黄酸化物三重県四日市市ぜんそく6

4-2. 公害と地球環境問題

項目内容章
典型七公害大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・地盤沈下・悪臭6
感覚公害騒音・振動・悪臭6
地球温暖化二酸化炭素などの温室効果ガス6
オゾン層の破壊フロン6
酸性雨硫黄酸化物・窒素酸化物6
光化学スモッグ窒素酸化物+揮発性有機化合物+紫外線6

4-3. 衛生動物と感染症

衛生動物媒介する感染症章
ネズミレプトスピラ症、サルモネラ症、腎症候性出血熱、ラッサ熱8
ノミペスト8
コガタアカイエカ日本脳炎(ブタで増える)8
ハマダラカマラリア8
ヒトスジシマカデング熱、ジカ、チクングニア8
マダニSFTS、日本紅斑熱8
ツツガムシつつが虫病8
コロモジラミ発しんチフス8
ハエ・ゴキブリ赤痢、腸チフスなど(機械的伝播)8

4-4. 職業性疾病と職業

健康障害原因・職業章
熱中症高温(ガラス溶融、金属の圧延、厨房)11
じん肺粉じん(窯業、採石業、鉱業)11
騒音性難聴騒音(造船、機械工業)。4,000Hz付近から11
振動障害(レイノー現象)振動工具(チェーンソー、削岩機)11
減圧症潜水、潜函作業11
有機溶剤中毒塗装、接着、ドライクリーニング11
腰痛重量物、介護、保育(業務上疾病で最多)11
眼精疲労情報機器作業(VDT作業)11

4-5. 学校の出席停止(第2種の主なもの)

感染症出席停止の期間の基準章
インフルエンザ発症後5日、かつ解熱後2日(幼児は3日)10
新型コロナ発症後5日、かつ症状軽快後1日10
麻しん解熱後3日10
水痘すべての発しんがかさぶたになるまで10

5. 古い教材と答えが変わったところ

古い教材や過去問を解くときは、次の点に注意する。試験では、受験する年の教材がどの時点の統計と制度にもとづいているかを確認してほしい。

内容古い教材現在(本書)章
合計特殊出生率1.20(2023年)、1.15(2024年)1.14(令和7年)3
平均寿命男性81.09年・女性87.13年(2024年)男性81.35年・女性87.33年(令和7年)3
高齢化率29.1〜29.3%29.6%(令和8年9月)3
出生率6.6(令和3年)5.6(令和7年)3
水道行政厚生労働省整備・管理は国土交通省、水質基準は環境省(2024年4月から)2・5
水質基準51項目。PFOS・PFOAは目標値52項目。PFOS・PFOAは水質基準(2026年4月から)5
母子保健の担当厚生労働省こども家庭庁(2023年4月から)2・10
食品の規格基準の策定厚生労働省消費者庁(2024年4月から)2
医療計画5疾病・5事業5疾病・6事業(新興感染症を追加、2024年度から)2
新型コロナ新型インフルエンザ等感染症五類感染症(2023年5月8日から)7
予防接種—B類に新型コロナ(2024年10月)・帯状疱疹(2025年4月)、A類にRSウイルス(妊婦)(2026年4月)7
建築物衛生法CO 10ppm以下、温度17〜28℃CO 6ppm以下、温度18〜28℃(2022年4月から)4
事務作業の照度150ルクス以上300ルクス以上(2022年12月から)4
水質の生活環境項目大腸菌群数大腸菌数(2022年4月から)6
菓子製造業(10〜49人)衛生推進者安全衛生推進者(製造業のため)11
食料品製造業の委員会50人以上で安全衛生委員会衛生委員会50人以上、安全委員会100人以上11
熱中症対策努力義務(2025年6月から)4・11
ストレスチェック(50人未満)努力義務義務化が決定(2025年5月公布、3年以内に施行)11
第2次国民健康づくり対策1989年から1988年から2

6. 製菓とのつながり(振り返り)

本書の各章の「製菓とのつながり」から、菓子をつくる人として必ず覚えておきたいことを振り返る。

テーマ要点章
公衆衛生の担い手製菓衛生師法の目的は「公衆衛生の向上及び増進に寄与すること」1
保健所営業許可、監視指導、食中毒の調査。地域の食の安全を守るパートナー2
記録製造日、材料のロット、温度の記録は、原因をたどる「疫学の第一歩」1・3
高齢のお客様誤嚥しにくい、やわらかく小さな菓子3・10
ドライアイス二酸化炭素がたまり、酸素欠乏の危険。換気のよい場所で扱う4
ガスオーブン不完全燃焼で一酸化炭素。換気扇を回す4
厨房の暑さオーブンの輻射熱。WBGTで確認し、水分と塩分を補給4・11
水と排水受水槽以降は建物の設置者の管理。油を流さない、グリーストラップの清掃5
ごみ廃油・廃プラスチックは産業廃棄物5
食品ロス安全が前提。消費期限切れのものは売らない5
感覚公害早朝の作業音、換気扇のにおいに配慮6
三類感染症患者と無症状病原体保有者は食品に直接ふれる業務に就けない。検便7
ノロウイルス五類で就業制限はないが、症状のある人は作業しない7
衛生動物段ボールを厨房に持ちこまない。原材料は密閉。開封した粉はダニに注意8
菓子と健康量と時間を考えて楽しむ。砂糖を減らすと保存性が下がることに注意9
妊娠中・乳児洋酒の表示。1歳未満にはちみつを与えない10
働く人の健康腰痛、腱鞘炎、やけど、機械のけが、転倒、粉じんによるぜんそく。早朝の仕事は深夜業11

試験対策:ひっかけ問題BEST20

試験に出る文です。正しい文(○)と間違った文(×)がまざっています。選んでから答えを確かめてください。

Q1結核は、感染症法の三類感染症である

正しくは:結核は二類感染症

Q2特定健康診査は、40〜74歳を対象に、医療保険者に実施が義務づけられている

この文のとおりです。(2008年4月から)

Q3三類感染症の患者と無症状病原体保有者は、飲食物に直接接触する業務への就業が制限される

この文のとおりです。(コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフス)

Q4罹患率とは、ある時点で病気にかかっている人の割合である

正しくは:それは有病率

Q5疫学的手法でコレラの原因を突き止めたのは、コッホである

正しくは:突き止めたのはスノウ。コッホはコレラ菌を発見した

Q6日本国憲法第25条第2項では、国は社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならないとしている

この文のとおりです。

Q7水道水の水質基準において、大腸菌は検出されないこととされている

この文のとおりです。

Q8保健所は、すべての市町村が設置する

正しくは:保健所を設置するのは都道府県・指定都市・中核市・その他の政令市・特別区

Q9労働衛生の3管理は、作業環境管理・作業管理・健康管理である

この文のとおりです。

Q10近代公衆衛生の父とよばれるのは、パスツールである

正しくは:近代公衆衛生の父はチャドウィック

Q11インフルエンザは、空気感染によって広がる

正しくは:インフルエンザは飛沫感染。空気感染は結核・麻しん・水痘

Q12常時30人以上の労働者を使用する事業場は、産業医の選任が義務づけられている

正しくは:産業医の選任は常時50人以上

Q13アルマ・アタ宣言ではプライマリヘルスケアが、オタワ憲章ではヘルスプロモーションが提唱された

この文のとおりです。(1978年・1986年)

Q14心筋梗塞を起こすと、回復しても半身不随の後遺症が残る場合が多い

正しくは:半身不随が残りやすいのは脳梗塞などの脳血管疾患

Q15乳児死亡とは、生後6か月未満の死亡をいう

正しくは:乳児死亡は生後1年未満の死亡

Q16マダニは、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を媒介する

この文のとおりです。

Q17典型七公害は、大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・地盤沈下・悪臭である

この文のとおりです。

Q18メタボリックシンドロームの診断基準には、体重がふくまれる

正しくは:必須項目は腹囲(男性85cm以上・女性90cm以上)

Q19水俣病の原因物質は、カドミウムである

正しくは:水俣病はメチル水銀。カドミウムはイタイイタイ病

Q20令和7年の死因の第3位は、脳血管疾患である

正しくは:第3位は老衰。脳血管疾患は第4位

Q21皮膚でビタミンDをつくるのは、赤外線の作用である

正しくは:ビタミンDの生成は紫外線の作用

Q22WHOの健康の定義では、健康とは身体的・精神的に完全に良好な状態をいう

正しくは:身体的・精神的に加えて社会的にも完全に良好な状態をいう

Q23菓子製造業で常時10人以上50人未満の事業場では、衛生推進者を選任する

正しくは:製造業である菓子製造業では安全衛生推進者を選任する⚠️ 統計の数値(出生率・平均寿命・高齢化率など)は毎年更新される。古い教材とは数値が異なることがあるが、「順位」「増減の方向」「定義」は変わらないことが多い。

Q24人口を維持するのに必要な合計特殊出生率は、2.0である

正しくは:人口置換水準は約2.1

Q25日本では塩素消毒をしているので、クリプトスポリジウムによる集団感染は起きていない

正しくは:クリプトスポリジウムは塩素に強く、日本でも集団感染が起きている

Q26地域保健法に規定する保健所の業務には、生活保護に関する事項がふくまれる

正しくは:生活保護は福祉事務所の業務

Q27国勢調査は、10年ごとに行われる

正しくは:国勢調査は5年ごと

Q28空気中で最も多い成分は、酸素である

正しくは:最も多いのは窒素(約78%)
結果:

まとめ

公衆衛生学は、地域社会の組織的な努力によって、病気を予防し、生命を延長し、健康を増進する科学と技術である。本書では、四つの部に分けて学んだ。

第一部 公衆衛生のしくみでは、WHOの健康の定義(社会的にも良好)と憲法第25条、公衆衛生の歴史(チャドウィック、スノウ、医制、保健所法、地域保健法)、プライマリヘルスケアとヘルスプロモーション、衛生行政と保健所・市町村保健センター、社会保障、そして衛生統計(出生率5.6、合計特殊出生率1.14、死因はがん・心疾患・老衰・脳血管疾患・肺炎の順、平均寿命は男性81.35年・女性87.33年)と疫学を学んだ。

第二部 環境と健康では、空気(窒素78%・酸素21%、一酸化炭素の危険)、温熱の4要素とWBGT、紫外線と赤外線、住居、水道の水質基準と残留塩素、下水と廃棄物、典型七公害と四大公害病、地球環境問題を学んだ。

第三部 病気の予防では、感染症の三条件と感染経路(空気感染は結核・麻しん・水痘)、感染症法の類型(結核は二類、三類は5つ)、予防接種と免疫、衛生動物と感染症の組み合わせ、生活習慣病と予防の三段階、メタボリックシンドロームと特定健診を学んだ。

第四部 ライフステージと職場の健康では、母子保健(母子健康手帳は市町村)、学校保健(出席停止は校長、環境衛生は学校薬剤師)、高齢者保健(介護保険、フレイル、認知症)、産業保健(3管理、産業医は50人以上、菓子製造業は安全衛生推進者、健康診断、職業性疾病、ストレスチェック)を学んだ。

製菓衛生師は、菓子を通じて地域の人々の健康を守る公衆衛生の担い手である。おいしい菓子をつくる技術とともに、食べる人と働く人の健康を守る知識を身につけてほしい。本書が、試験の合格と、その先の仕事の役に立つことを願っている。

※ 本書は、令和7年の人口動態統計、令和7年簡易生命表、令和8年10月時点の法令・制度にもとづいています。

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