リコッタ|タイプ・産地・お菓子での使い方がわかるチーズ図鑑

フレッシュ11/11

世界樹の書庫 チーズ図鑑 フレッシュ

リコッタ

左:リコッタの姿 右:ルーペで見た切り口(イメージ)

チーズを作ったあとの乳清から生まれる、ふんわり軽いフレッシュチーズ。

基本データ

読みりこった
原語名Ricotta(伊)
タイプフレッシュ
国・地域イタリア
乳牛・羊・山羊・水牛(乳清)
固め方乳清から作る(酸と熱)
熟成熟成させない(塩をして乾かした「リコッタ・サラータ」もある)
かたさ1(とてもやわらかい)
原産地呼称「リコッタ」だけの名前は守られていない。DOP「リコッタ・ロマーナ」(2005年。ラツィオ州。羊の全乳の乳清)と、DOP「リコッタ・ディ・ブーファラ・カンパーナ」(2010年。地中海イタリア種の水牛の乳清)がある

チーズを作ったあとの乳清に酸を加え、沸騰近くまで温めて、浮いてきた細かい塊をすくう。今は乳から作る製品も多い。塩をして乾かした「リコッタ・サラータ」、焼いた「リコッタ・インフォルナータ」もある。カルシウムは340mgと多い。

成分の目安(100gあたり)

エネルギー159kcal
水分72.9g
たんぱく質7.1g
脂質11.5g
炭水化物6.7g
カルシウム340mg
食塩相当量0.4g

出どころ:八訂(13058)。製品や熟成の長さで差があります。

製菓での使い方

砂糖と合わせてカンノーリやカッサータのクリームにする。卵と煮た麦と合わせて焼くとパスティエラになる。水分が多い(72.9g)。

代わりに使うなら

同じ作り方のチーズに、コルシカ島のブロッチュがある。

このチーズを使った有名なお菓子

  • カンノーリイタリア・シチリア揚げた筒状の生地に、リコッタのクリームを詰める。中世からあるとされ、パレルモの修道院で作られた。
  • カッサータイタリア・シチリア羊乳のリコッタに砂糖を合わせ、スポンジ、緑のマジパン、果物の砂糖漬けで仕上げる。16世紀から復活祭の菓子とされる。
  • パスティエライタリア・ナポリリコッタに、卵と煮た麦を合わせて焼く。

保存方法

冷蔵。日持ちしない。

歴史と名前の由来

名前は「もう一度煮た」の意味とされる。イタリア半島では、青銅器時代(紀元前2千年紀)から作られていたとされる。

気をつけること乳はアレルギー表示の特定原材料(義務)。農林水産省は、加熱殺菌していない乳で作ったナチュラルチーズなどで、海外でリステリア菌による食中毒が起きているとして、妊娠中の人は食べるのを避けるよう呼びかけている。殺菌しているかどうかは、表示で確かめる。

同じフレッシュの仲間

ほかのチーズと並べて比べたいときは、チーズ図鑑へ。

出典:八訂、ARSIAL(二つのDOPの生産基準書)、EUR-Lex、Wikipedia(Ricotta)、National Geographic、Gambero Rosso、農林水産省