栄養学 第三部 食生活と健康のはなし
食事摂取基準と食事の指針
はじめに
ここまでの章で、栄養素の一つひとつのはたらきと、体の中のしくみ、そして病気やライフステージとの関係を学んできた。しかし、毎日の食事のたびに「たんぱく質を何グラム、ビタミンCを何ミリグラム」と計算しながら食べる人はいない。
そこで国は、栄養学の知識を毎日の食事に生かせるよう、さまざまな「ものさし」と「道しるべ」を用意している。専門家が献立を立てるときに使う科学的な基準が「日本人の食事摂取基準」であり、一般の人が日々の食事を選ぶための目安が「食事バランスガイド」や「食生活指針」である。
本章では、食事摂取基準(2025年版)の考え方と指標、食事バランスガイド、食生活指針、食品群、そして健康日本21(第三次)の目標と、国民健康・栄養調査が示す日本人の食生活の現状を整理する。本書のしめくくりとして、栄養学を毎日の食卓に生かす方法を見ていこう。
1. 日本人の食事摂取基準(2025年版)
1-1. 食事摂取基準とは
日本人の食事摂取基準は、健康な人が、健康を保ち増進し、生活習慣病を予防するために、エネルギーと各栄養素を1日にどれだけとればよいかを示したものである。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 根拠 | 健康増進法第16条の2 |
| 定める者 | 厚生労働大臣 |
| 改定 | 5年ごと |
| 現在の版 | 2025年版(令和7年度から令和11年度までの5年間使用) |
| 対象 | 健康な個人と集団。生活習慣病などの危険因子があっても、おおむね自立した生活を送っている人を含む |
| 扱う範囲 | エネルギーと、34種類の栄養素 |
食事摂取基準は、栄養士や管理栄養士が献立を立てたり、病院や学校・社員食堂などの給食の計画を立てたりするときに使われる、日本の栄養の基準の土台となるものである。
1-2. 年齢の区分
- 0〜11か月を乳児(さらに0〜5か月、6〜11か月などに分ける)
- 1〜17歳を小児
- 18歳以上を成人
- 成人のうち、65〜74歳と75歳以上を高齢者として区分する
- このほか、妊婦(初期・中期・後期)と授乳婦について、付加量を示している
1-3. エネルギーの指標
エネルギーについては、とる量と使う量のつり合い(エネルギー収支バランス)を評価する指標として、BMIを用いる。
- 成人には「目標とするBMI」の範囲が示されている(18〜49歳18.5〜24.9、50〜64歳20.0〜24.9、65歳以上21.5〜24.9。第8章参照)
- 推定エネルギー必要量は、参考表として示されている
1-4. 栄養素の指標
栄養素については、3つの目的のために、5つの指標が設けられている。
| 目的 | 指標 | 意味 |
|---|---|---|
| 摂取不足の回避 | 推定平均必要量 | 集団の人の50%が必要量を満たす(50%の人は満たさない)と推定される量 |
| 〃 | 推奨量 | 集団のほとんど(97〜98%)の人が必要量を満たすと推定される量。推定平均必要量をもとに算定する |
| 〃 | 目安量 | 推定平均必要量・推奨量を決めるだけの科学的な根拠が得られない場合に、一定の栄養状態を保つのに十分な量 |
| 過剰摂取による健康障害の回避 | 耐容上限量 | 健康障害を起こすリスクがないとみなされる、習慣的な摂取量の上限 |
| 生活習慣病の発症予防 | 目標量 | 生活習慣病を予防するために、当面の目標とすべき摂取量 |
指標の関係を図にたとえると
とる量が少ないほど「足りない」リスクが高く、多いほど「とりすぎ」のリスクが高くなる。
- 推定平均必要量のところでは、足りない人が半分(50%)いる
- 推奨量まで来ると、足りない人はほとんどいなくなる(2〜3%)
- 推奨量から耐容上限量までの間は、足りなさすぎも、とりすぎも、ほとんど心配のない範囲である
- 耐容上限量を超えると、とりすぎによる健康障害のリスクが出てくる
ポイント
- 食事摂取基準の値は、1日だけの量ではなく、習慣的な摂取量(ふだんの平均的な量)の基準である。1日だけ足りなかったり多すぎたりしても、すぐに問題になるわけではない
- 目標量は、ナトリウム(食塩)のように「これ未満」、食物繊維やカリウムのように「これ以上」、エネルギー産生栄養素バランスのように「この範囲」で示されるものがある
- 十分な根拠がある栄養素については、病気の重症化予防やフレイル予防を目的とした量が、目標量とは別に示されている(例:高血圧の重症化予防の食塩相当量6.0g/日未満)
1-5. エネルギー産生栄養素バランス
炭水化物・脂質・たんぱく質から、それぞれどのくらいの割合でエネルギーをとればよいかを示したものを、エネルギー産生栄養素バランスという。総エネルギー量に対する割合(%エネルギー)で示される目標量である。
| 栄養素 | 1〜49歳 | 50〜64歳 | 65歳以上 |
|---|---|---|---|
| たんぱく質 | 13〜20% | 14〜20% | 15〜20% |
| 脂質 | 20〜30% | 20〜30% | 20〜30% |
| (うち飽和脂肪酸) | 7%以下(18歳以上) | 7%以下 | 7%以下 |
| 炭水化物 | 50〜65% | 50〜65% | 50〜65% |
2025年版では、アルコールは「栄養素ではない」と明記され、このエネルギー産生栄養素バランスの項で扱われるようになった(炭水化物の目標量の範囲に含まれるが、摂取を勧めるものではない)。
1-6. 2025年版の主な変更点
| 項目 | 主な変更 | 参照 |
|---|---|---|
| 身体活動レベル | 呼び方を「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」から「低い・ふつう・高い」に変更 | 第8章 |
| アルコール | 炭水化物の項から、エネルギー産生栄養素バランスの項に移動 | 第4章 |
| 食物繊維 | 目標量を見直し(成人男性20〜22g以上、女性18g以上) | 第4章 |
| ビタミンB12 | 推奨量(2.4μg)から目安量(4.0μg)に変更 | 第5章 |
| ビタミンD | 目安量を8.5μgから9.0μgに変更 | 第5章 |
| 鉄 | 耐容上限量を設定しないことに | 第6章 |
| 亜鉛 | 値を0.5mg刻みで示すように | 第6章 |
| 生活習慣病 | 高血圧・脂質異常症・糖尿病・慢性腎臓病に、骨粗鬆症を追加 | 第10章 |
| 目標とするBMI | 根拠に、フレイルや身体機能障害の予防の観点を追加 | 第8章 |
2. 食生活指針
2-1. 食生活指針とは
食生活指針は、国民一人ひとりが、健全な食生活を実践するための目安として、2000年に、当時の文部省・厚生省・農林水産省が共同で策定したものである。その後、食育基本法の制定や健康日本21の見直しなどをふまえて、2016年に一部が改正された。
2-2. 10の項目
- 食事を楽しみましょう。
- 1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
- 適度な運動とバランスのよい食事で、適正体重の維持を。
- 主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
- ごはんなどの穀類をしっかりと。
- 野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
- 食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えて。
- 日本の食文化や地域の産物を活かし、郷土の味の継承を。
- 食料資源を大切に、無駄や廃棄の少ない食生活を。
- 「食」に関する理解を深め、食生活を見直してみましょう。
ポイント
- 1番目が「食事を楽しみましょう」であることが特徴である。栄養を考えるだけでなく、食べる楽しさを大切にしている
- 2016年の改正では、「適正体重の維持」の項目が3番目に移され、肥満とやせの両方を防ぐことが強調された。また、食品ロスの削減(9番目)なども盛り込まれた
3. 食事バランスガイド
3-1. 食事バランスガイドとは
食事バランスガイドは、食生活指針を具体的な行動に結びつけるために、2005年に厚生労働省と農林水産省が策定したものである。1日に「何を」「どれだけ」食べればよいかを、料理の組み合わせで、ひと目でわかるように示している。
3-2. コマのイラスト
食事バランスガイドは、コマの形のイラストで表されている。
| コマの部分 | 意味 |
|---|---|
| コマの本体(上から5段) | 5つの料理区分。上の段ほど、たくさん食べたい料理 |
| コマの軸 | 水・お茶。食事に欠かせない |
| コマを回すこと | 運動。運動することでコマが安定して回る |
| コマのひも | 菓子・嗜好飲料。「楽しく適度に」とされている |
食事のバランスが悪いと、コマは傾いて倒れてしまう。バランスのよい食事と運動によって、コマが安定して回り続けることを表している。
3-3. 5つの料理区分と量
料理の量は、「つ(SV:サービング)」という単位で数える。成人(1日の必要エネルギーが約2,200±200kcalの人)の1日の目安は、次のとおりである。
| 区分(コマの上から) | 主な料理 | 1日の目安 | 「1つ」の目安 |
|---|---|---|---|
| 主食 | ご飯、パン、めん | 5〜7つ | 炭水化物約40g(ご飯小盛り1杯、おにぎり1個、食パン1枚) |
| 副菜 | 野菜、きのこ、いも、海藻の料理 | 5〜6つ | 主材料約70g(野菜サラダ、おひたしなどの小鉢1皿) |
| 主菜 | 肉、魚、卵、大豆の料理 | 3〜5つ | たんぱく質約6g(目玉焼き1皿、納豆1パック) |
| 牛乳・乳製品 | 牛乳、ヨーグルト、チーズ | 2つ | カルシウム約100mg(牛乳コップ半分、ヨーグルト1パック、チーズ1かけ) |
| 果物 | 果物、100%果汁 | 2つ | 約100g(みかん1個、りんご半分) |
うどん1杯は主食2つ、焼き魚1尾は主菜2つ、ハンバーグは主菜3つ、牛乳1本(200mL)は牛乳・乳製品2つ、のように数える。
3-4. 菓子・嗜好飲料
コマのひもで表される菓子・嗜好飲料は、食事の中で必ずとらなければならないものではないが、食生活の楽しみとして位置づけられている。量の目安は、1日200kcal程度とされている。
菓子は、コマを回すひもである。ひもがなくてもコマは立っていられるが、ひもがあるからこそ、コマは勢いよく回り始める。菓子は、栄養のためというより、人生を豊かに回すための楽しみである。菓子をつくる人は、そのことを誇りにしてよい。
4. 食品群
食品を、含まれる栄養素の特徴によっていくつかのグループに分けたものを食品群という。各グループからまんべんなく食品を選べば、自然と栄養のバランスがとれるようにする工夫である。
4-1. 三色食品群
子どもにもわかりやすいよう、食品を3つの色に分けたもの。
| 色 | はたらき | 主な食品 |
|---|---|---|
| 赤 | 血や肉をつくる(主にたんぱく質・ミネラル) | 魚、肉、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品 |
| 黄 | 力や体温のもとになる(主に炭水化物・脂質) | 穀類、いも類、砂糖、油脂 |
| 緑 | 体の調子を整える(主にビタミン・ミネラル) | 野菜、果物、きのこ、海藻 |
4-2. 四つの食品群(四群点数法)
女子栄養大学の創立者である香川綾が考案した。食品を4つの群に分け、80kcalを1点として、1日に各群から何点とるかで、食事の量とバランスを考える。
| 群 | 主な食品 | 主な栄養素 |
|---|---|---|
| 第1群 | 乳・乳製品、卵 | 日本人に不足しがちなたんぱく質、カルシウム、ビタミンA・B2など |
| 第2群 | 魚介、肉、豆・豆製品 | たんぱく質、脂質、鉄など |
| 第3群 | 野菜、いも、果物 | ビタミン、ミネラル、食物繊維 |
| 第4群 | 穀類、油脂、砂糖、その他 | 炭水化物、脂質(エネルギー) |
1日1,600kcal(20点)の場合、第1群3点、第2群3点、第3群3点を基本とし、残り(第4群)で体格や活動量に合わせて調整する。
4-3. 六つの基礎食品
厚生省(当時)が、栄養教育のために示した食品の分け方である。
| 群 | 主な食品 | 主な栄養素 |
|---|---|---|
| 1群 | 魚、肉、卵、大豆・大豆製品 | たんぱく質 |
| 2群 | 牛乳・乳製品、小魚、海藻 | カルシウム |
| 3群 | 緑黄色野菜 | カロテン(ビタミンA) |
| 4群 | その他の野菜、果物 | ビタミンC |
| 5群 | 穀類、いも類、砂糖 | 炭水化物(糖質) |
| 6群 | 油脂 | 脂質 |
緑黄色野菜とは、原則として可食部100gあたりカロテンを600μg以上含む野菜をいう。トマトやピーマンなどは、600μg未満だが、ふだん食べる量や回数が多いため、緑黄色野菜として扱われる。
4-4. 主食・主菜・副菜と一汁三菜
日本の食事は、主食(ご飯)・主菜(肉・魚・卵・大豆のおかず)・副菜(野菜・きのこ・海藻のおかず)・汁ものを組み合わせる「一汁三菜」の形を基本にしてきた。この形は、自然と栄養のバランスがとりやすい。2013年には、「和食;日本人の伝統的な食文化」が、ユネスコの無形文化遺産に登録された。
5. 健康日本21(第三次)と国民の現状
5-1. 健康日本21(第三次)
健康日本21(第三次)は、健康増進法にもとづく国民の健康づくり運動で、令和6年度(2024年度)から令和17年度(2035年度)までの12年間にわたって進められている(衛生法規の健康増進法の章を参照)。栄養・食生活の分野では、次のような目標が掲げられている。
| 項目 | 目標値 |
|---|---|
| 食塩摂取量の平均値 | 7g |
| 野菜摂取量の平均値 | 350g |
| 果物摂取量の平均値 | 200g |
| そのほか | 適正体重を維持している人の増加(肥満、若い女性のやせ、低栄養傾向の高齢者の減少)、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている人の増加 など |
5-2. 国民健康・栄養調査
国民健康・栄養調査は、健康増進法にもとづき、厚生労働大臣が毎年行う調査である(第1章、衛生法規の健康増進法の章を参照)。令和6年の調査は、4年に1度の大規模な調査で、健康日本21(第三次)の基準となる値になる。
令和6年国民健康・栄養調査の主な結果
| 項目 | 結果 | 目標との比較 |
|---|---|---|
| 食塩摂取量の平均値 | 9.6g | 過去12年間で最も低いが、目標(7g)より多い |
| 野菜摂取量の平均値 | 258.7g | 目標(350g)の約74%。特に20〜40歳代で少ない |
| 糖尿病が強く疑われる人 | 約1,100万人 | 増え続けている |
| 習慣的に喫煙している人の割合 | 14.8% | ― |
日本人の食生活は、食塩はまだ多く、野菜はまだ足りない、という課題を抱えていることがわかる。
6. 食品成分表と栄養成分表示
6-1. 日本食品標準成分表
食品に含まれる栄養素の量をまとめたものが、日本食品標準成分表である。文部科学省が作成しており、現在は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」と、2023年に食品を追加・更新した「増補2023年」が使われている。食品を穀類・いも及びでん粉類・砂糖及び甘味類などの18の食品群に分け、約2,500の食品について、エネルギーや栄養素の量を示している。
所管の違いに注意
| 基準・資料 | 作成する省庁 |
|---|---|
| 日本人の食事摂取基準 | 厚生労働省 |
| 日本食品標準成分表 | 文部科学省 |
| 食事バランスガイド | 厚生労働省・農林水産省 |
| 食生活指針 | 文部科学省・厚生労働省・農林水産省(策定時は文部省・厚生省・農林水産省) |
八訂では、エネルギーの計算方法が、アトウォーター係数から、成分ごとの係数を使う方法に改められた(第8章参照)。
6-2. 栄養成分表示
容器包装に入った加工食品には、食品表示法にもとづき、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5項目の栄養成分表示が義務づけられている(衛生法規の食品表示法の章を参照)。栄養成分表示を見る習慣をつけることは、食事摂取基準や食事バランスガイドを、毎日の食品選びに生かすための第一歩である。
7. 製菓とのつながり
7-1. 食事バランスガイドの中の菓子
| 菓子(目安) | エネルギー(目安) | 1日の目安(200kcal程度)との比較 |
|---|---|---|
| クッキー 2〜3枚 | 約100〜150kcal | 目安の範囲内 |
| シュークリーム 1個 | 約200〜250kcal | ほぼ1日分 |
| ショートケーキ 1個 | 約300kcal前後 | 1日分を少し超える |
| どら焼き 1個 | 約200〜250kcal | ほぼ1日分 |
| せんべい 2枚 | 約80〜100kcal | 目安の範囲内(食塩に注意) |
1日分を超える菓子を食べた日は、ほかの日で調整したり、運動したりと、1週間くらいの単位でバランスをとればよい。食事摂取基準も、1日ではなく習慣的な摂取量の基準である。
7-2. 菓子をつくる人に役立つ知識
- 日本食品標準成分表を使えば、材料の量から菓子のエネルギーや栄養素の量を計算できる。菓子に栄養成分表示をするときの根拠にもなる
- 小さめのサイズ、甘さひかえめ、果物や全粒粉・ナッツを生かした菓子など、食べる人のバランスを考えた選択肢を用意することは、お客様への心づかいになる
- 食生活指針の1番目は「食事を楽しみましょう」。菓子は、その楽しみの中心にある
試験対策:よくある間違いポイント
試験に出る文です。正しい文(○)と間違った文(×)がまざっています。選んでから答えを確かめてください。
Q1食事バランスガイドのコマのひもは、菓子・嗜好飲料を表している
Q2食事バランスガイドで、1日に最も多くとるとよい区分は主菜である
Q3日本人の食事摂取基準は、10年ごとに改定される
Q4健康日本21(第三次)の食塩摂取量の目標値は、7gである
Q5耐容上限量は、過剰摂取による健康障害を防ぐための指標である
Q6日本食品標準成分表は、厚生労働省が作成している
Q7食事摂取基準(2025年版)では、身体活動レベルを『低い・ふつう・高い』で表す
Q8推定平均必要量とは、集団のほとんど(97〜98%)の人が必要量を満たす量である
Q9食事バランスガイドの料理区分は、主食・主菜・副菜の3つである
Q10推奨量は、集団のほとんど(97〜98%)の人が必要量を満たすと推定される量である
Q11日本人の食事摂取基準(2025年版)の使用期間は、令和7年度から令和12年度までである
Q12六つの基礎食品の第2群は、牛乳・乳製品・小魚・海藻で、主にカルシウムの供給源である
Q13日本食品標準成分表2020年版(八訂)は、文部科学省が作成した
Q14日本人の食事摂取基準は、文部科学大臣が定める
Q15耐容上限量とは、これ以上とらなければならない最低限の量である
Q16四群点数法では、80kcalを1点とする
Q17食事バランスガイドは、2005年に厚生労働省と農林水産省が策定した
Q18日本人の食事摂取基準は、健康増進法にもとづき、厚生労働大臣が定める
Q19食事バランスガイドのコマの軸は、菓子・嗜好飲料を表している
Q20日本人の食事摂取基準は、病気の人の治療食のための基準である
Q21食事バランスガイドで、コマを回すことは運動を表している
Q22六つの基礎食品の第3群は、その他の野菜と果物である
Q23食事バランスガイドの量の単位は、点(1点=80kcal)である
Q24食事バランスガイドは、ピラミッドの形で表されている
Q25健康日本21(第三次)の野菜摂取量の目標は、1日200g以上である
Q26食事摂取基準の値は、毎日必ず守らなければならない1日あたりの量である
Q27食生活指針は、2005年に厚生労働省と農林水産省が策定した
Q28日本人の食事摂取基準は、食品表示法にもとづいて定められている
Q29緑黄色野菜とは、可食部100gあたりカロテンを60μg以上含む野菜である
Q30目安量は、生活習慣病の予防のために当面の目標とすべき量である
Q31食生活指針の第1項目は『食塩は控えめに』である
Q32食事摂取基準では、エネルギーの過不足の評価に、推定平均必要量を用いる
Q33炭水化物の目標量は、20〜30%エネルギーである
Q34令和6年の国民健康・栄養調査で、食塩摂取量の平均値は目標値の7gを下回った
まとめ
- 日本人の食事摂取基準:健康増進法第16条の2にもとづき厚生労働大臣が定める。5年ごとに改定。2025年版は令和7〜11年度。対象は健康な個人と集団。エネルギー+34種類の栄養素
- エネルギーの指標はBMI(目標とするBMI)。栄養素の指標は、不足の回避=推定平均必要量(50%)・推奨量(97〜98%)・目安量、過剰の回避=耐容上限量、生活習慣病の予防=目標量。値は習慣的な摂取量の基準
- エネルギー産生栄養素バランス:たんぱく質13〜20%(50〜64歳14〜20%、65歳以上15〜20%)、脂質20〜30%(飽和脂肪酸7%以下)、炭水化物50〜65%
- 2025年版の主な変更:身体活動レベル「低い・ふつう・高い」、アルコールの扱い、食物繊維、ビタミンB12は目安量4.0μg、ビタミンD9.0μg、鉄の耐容上限量なし、亜鉛0.5mg刻み、骨粗鬆症の追加
- 食生活指針:2000年(文部省・厚生省・農林水産省)、2016年一部改正。10項目、第1項目は「食事を楽しみましょう」
- 食事バランスガイド:2005年(厚生労働省・農林水産省)。コマの形。単位はつ(SV)。上から主食5〜7・副菜5〜6・主菜3〜5・牛乳乳製品2・果物2。軸=水・お茶、回転=運動、ひも=菓子・嗜好飲料(楽しく適度に、1日200kcal程度)
- 食品群:三色食品群(赤・黄・緑)、四群点数法(香川綾、80kcal=1点)、六つの基礎食品(3群=緑黄色野菜=カロテン600μg以上)
- 健康日本21(第三次)の目標:食塩7g、野菜350g、果物200g
- 令和6年国民健康・栄養調査:食塩9.6g(目標より多い)、野菜258.7g(目標に届かない)、糖尿病が強く疑われる人約1,100万人
- 日本食品標準成分表(八訂)は文部科学省、食事摂取基準は厚生労働省
- 栄養成分表示の義務5項目:熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量
※ 本書は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」と令和8年(2026年)9月時点の情報にもとづいています。

