栄養学 第13章:直前総まとめ

第13章

栄養学 総まとめ

直前総まとめ

はじめに

本章は、第1章から第12章までの内容を、試験の直前に見直すための一覧にまとめたものである。新しい内容は含まず、各章で学んだ数字・組み合わせ・用語を、問われ方に合わせて整理し直している。

栄養学の問題の多くは、「どの栄養素の欠乏症か」「どの酵素が何を分解するか」「どのホルモンが血糖値を上げるか下げるか」「食事摂取基準の値はいくつか」といった、組み合わせと数字の問題である。表を見て、すぐに答えが浮かぶかどうかを確かめながら読み進めてほしい。

また、本書は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」にもとづいている。2020年版を使った古い教材や過去問とは、答えが変わっている箇所がある。本章の「7. 2025年版で変わったところ」は、必ず確認しておきたい。

詳しい説明は、各項目の(第◯章)を参照のこと。

1. 絶対に覚える数字

1-1. 栄養素とエネルギー

事柄数字章
五大栄養素炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル第1章
1gあたりのエネルギー(アトウォーター係数)炭水化物4、脂質9、たんぱく質4kcal(アルコール約7)第1・8章
人体の水分成人の体重の約60%(細胞内液約40%・細胞外液約20%)第1・6章
人体の主な元素酸素・炭素・水素・窒素で約96%第1章
必須アミノ酸9種類第2章
たんぱく質の窒素約16%(窒素-たんぱく質換算係数6.25)第2章
ビタミン13種類(脂溶性4・水溶性9)第5章
食事摂取基準のミネラル13種類(多量5・微量8)第6章
食事摂取基準の栄養素34種類第1・12章

1-2. 体のしくみ

事柄数字章
消化管の全長約9m第7章
胃液のpH1〜2(強い酸性)第7章
十二指腸の長さ約25cm(指12本分)第7章
空腹時の血糖値(健康な人)おおむね70〜100mg/dL第4・9章
肝臓のグリコーゲン約100g(血糖値の維持に使う)第4章
満腹を感じるまでの時間食べ始めてから15〜20分第9章
体のカルシウム約99%が骨と歯第6章
体の鉄約3分の2がヘモグロビン第6章
1日の水の出入り約2.5L(代謝水約0.3L、不感蒸泄約0.9L)第6章
食塩相当量の換算ナトリウム(mg)×2.54÷1,000第6章

1-3. エネルギー代謝

事柄数字章
総エネルギー消費量の内訳基礎代謝約60%、身体活動約30%、食事誘発性熱産生約10%第8章
食事誘発性熱産生たんぱく質約30%、糖質約6%、脂質約4%第8章
基礎代謝基準値が最も高い年齢1〜2歳第8章
呼吸商糖質1.0、たんぱく質約0.8、脂質約0.7第8章
身体活動レベル(18〜64歳)低い1.50、ふつう1.75、高い2.00第8章
体脂肪1kgのエネルギー約7,000〜7,200kcal第8章
推奨される身体活動(成人)1日60分以上(約8,000歩以上)第8章

1-4. 病気の基準

事柄数字章
BMIの標準22第10章
肥満(日本)BMI25以上(WHOは30以上)第10章
高度肥満BMI35以上第10章
低体重(やせ)BMI18.5未満第10章
メタボの腹囲男性85cm以上、女性90cm以上第10章
メタボの追加項目中性脂肪150以上/HDL40未満、血圧130/85以上、空腹時血糖110以上のうち2つ以上第10章
特定健康診査の対象40〜74歳(2008年〜)第10章
糖尿病型空腹時血糖126以上、随時血糖200以上、HbA1c6.5%以上など第10章
日本人の糖尿病に占める2型約95%第10章
食品交換表80kcal=1単位第10章
高血圧の診断基準診察室血圧140/90mmHg以上第10章
降圧目標(ガイドライン2025)年齢にかかわらず130/80mmHg未満第10章
高血圧の人の食塩1日6g未満第10章
脂質異常症LDL140以上、HDL40未満、中性脂肪150以上第10章
高尿酸血症尿酸値7.0mg/dL超第10章
8020運動80歳で自分の歯20本以上第10章

1-5. ライフステージ

事柄数字章
妊婦のエネルギーの付加量初期+50、中期+250、後期+450kcal第8・11章
授乳婦のエネルギーの付加量+350kcal第8・11章
妊婦のたんぱく質の付加量(推奨量)中期+5、後期+25g(授乳婦+20g)第2・11章
妊娠を計画している女性の葉酸食事に加えて1日400μg第5・11章
低出生体重児出生時2,500g未満第11章
乳児の体重3か月で約2倍、1歳で約3倍第11章
離乳の開始生後5〜6か月頃第11章
離乳の完了生後12〜18か月頃第11章
はちみつ1歳になるまで与えない第11章
牛乳を飲みものとして与える1歳を過ぎてから第11章
幼児の間食1日のエネルギーの10〜20%第11章
硬い豆・ナッツ類5歳以下には食べさせない第11章
カルシウムの推奨量が最も多い12〜14歳男子(1,000mg)第6・11章

1-6. 食事の指針

事柄数字章
食事バランスガイド2005年(厚生労働省・農林水産省)第12章
食事バランスガイドの区分と量主食5〜7、副菜5〜6、主菜3〜5、牛乳・乳製品2、果物2(つ)第12章
菓子・嗜好飲料の目安1日200kcal程度第12章
食生活指針2000年策定、2016年一部改正、10項目第12章
四群点数法80kcal=1点第12章
緑黄色野菜カロテン600μg以上(可食部100gあたり)第12章
健康日本21(第三次)の目標食塩7g、野菜350g、果物200g第12章
令和6年の実際の値食塩9.6g、野菜258.7g第12章

2. 欠乏症・過剰症の早見表

2-1. ビタミン

ビタミン欠乏症過剰症主なはたらき章
A夜盲症、角膜乾燥症頭痛、肝障害、妊娠初期の胎児の奇形目、皮膚・粘膜第5章
Dくる病(子ども)、骨軟化症(大人)高カルシウム血症カルシウムの吸収第5章
E溶血性貧血(まれ)(まれ)抗酸化第5章
K血液凝固障害、新生児の頭蓋内出血(まれ)血液凝固第5章
B1脚気、ウェルニッケ脳症―糖質の代謝第5章
B2口角炎、口内炎、舌炎―脂質の代謝、成長第5章
ナイアシンペラグラ―エネルギーの代謝第5章
B6皮膚炎、口内炎―アミノ酸の代謝第5章
B12悪性貧血―赤血球の形成(コバルトを含む)第5章
葉酸巨赤芽球性貧血、胎児の神経管閉鎖障害―DNAの合成第5章
C壊血病―コラーゲンの合成、鉄の吸収第5章

2-2. ミネラル

ミネラル欠乏過剰主なはたらき章
カルシウム骨粗鬆症、くる病・骨軟化症高カルシウム血症骨・歯、血液凝固、筋肉第6章
リン(まれ)カルシウムの吸収を妨げる骨・歯、ATP、核酸第6章
ナトリウム食欲不振、倦怠感高血圧細胞外液の浸透圧第6章
カリウム筋力低下、不整脈高カリウム血症(腎臓病)細胞内液の浸透圧、ナトリウムの排泄第6章
鉄鉄欠乏性貧血―ヘモグロビン(酸素の運搬)第6章
亜鉛味覚障害、皮膚炎―酵素、味覚第6章
銅貧血(蓄積でウィルソン病)鉄の利用第6章
ヨウ素甲状腺腫甲状腺の異常甲状腺ホルモン第6章
セレン克山病脱毛、爪の変形抗酸化第6章

2-3. たんぱく質とエネルギー

状態原因特徴章
クワシオルコル主にたんぱく質の不足むくみがある第2章
マラスムスエネルギーとたんぱく質の両方の不足極度のやせ、むくみは少ない第2章

3. 消化酵素の早見表

酵素出るところ分解するものできるもの章
唾液アミラーゼ唾液でんぷんデキストリン、麦芽糖第7章
ペプシン胃液たんぱく質ペプトン第7章
膵アミラーゼ膵液でんぷん、デキストリン麦芽糖第7章
トリプシン、キモトリプシン膵液たんぱく質、ペプトンペプチド第7章
膵リパーゼ膵液中性脂肪脂肪酸、モノアシルグリセロール第7章
マルターゼ小腸粘膜麦芽糖ブドウ糖+ブドウ糖第7章
スクラーゼ小腸粘膜ショ糖ブドウ糖+果糖第7章
ラクターゼ小腸粘膜乳糖ブドウ糖+ガラクトース第7章
ペプチダーゼ膵液、小腸粘膜ペプチドアミノ酸第7章

消化液のポイント

  • 胆汁は肝臓でつくられ、胆のうにためられる。消化酵素を含まず、脂肪を乳化する
  • 膵液は弱アルカリ性で、三大栄養素のすべてを分解する
  • 胃にとどまる時間は、糖質<たんぱく質<脂質

4. ホルモンの早見表

4-1. 血糖値

作用ホルモン出るところ
下げる(唯一)インスリン膵臓ランゲルハンス島B(β)細胞
上げるグルカゴン膵臓ランゲルハンス島A(α)細胞
上げるアドレナリン副腎髄質
上げるコルチゾール副腎皮質
上げる成長ホルモン下垂体前葉
上げる甲状腺ホルモン甲状腺

4-2. 食欲・カルシウム・水分

ホルモン出るところはたらき章
レプチン脂肪組織食欲を抑える第9章
グレリン胃食欲を高める第9章
副甲状腺ホルモン副甲状腺血中カルシウムを上げる第9章
カルシトニン甲状腺血中カルシウムを下げる第9章
活性型ビタミンD腎臓で活性化腸でのカルシウムの吸収を促す第5・9章
抗利尿ホルモン下垂体後葉水を再吸収し、尿を減らす第9章
アルドステロン副腎皮質ナトリウムを再吸収、血圧を上げる第9章
甲状腺ホルモン甲状腺代謝を高める(ヨウ素を含む)第9章

4-3. 消化管ホルモン

ホルモン出るところはたらき章
ガストリン胃胃酸の分泌を促す第7章
セクレチン十二指腸膵液(重炭酸)の分泌を促す第7章
コレシストキニン十二指腸胆のうを収縮させる、膵酵素の分泌を促す第7章

4-4. 食欲の中枢

中枢場所刺激されるとき
摂食中枢視床下部の外側野血糖値の低下、遊離脂肪酸の増加、グレリン
満腹中枢視床下部の腹内側核血糖値の上昇、インスリン、胃の膨らみ

5. 「どこで」「何で」の対応表

5-1. 吸収される場所と運ばれる経路

事柄答え章
栄養素の大部分が吸収される場所小腸(空腸)第7章
鉄・カルシウムが主に吸収される場所十二指腸第7章
ビタミンB12が吸収される場所回腸(胃の内因子が必要)第5・7章
大腸で吸収されるもの水分と電解質第7章
単糖・アミノ酸・水溶性ビタミン・中鎖脂肪酸の経路門脈 → 肝臓第7章
長鎖脂肪酸(キロミクロン)・脂溶性ビタミンの経路リンパ管 → 胸管 → 静脈第7章

5-2. 吸収を助けるもの・妨げるもの

栄養素吸収を助けるもの吸収を妨げるもの章
カルシウムビタミンD、乳糖、CPPシュウ酸、フィチン酸、リンのとりすぎ第6章
鉄(非ヘム鉄)ビタミンC、動物性たんぱく質タンニン(お茶・コーヒー)、フィチン酸第6章
ビタミンB1にんにくのアリシン生の貝などのアノイリナーゼ第5章
ビオチン―生の卵白のアビジン第5章
脂溶性ビタミン油と一緒にとる―第5章

5-3. 多く含む食品

栄養素多く含む食品章
ビタミンB1豚肉、玄米、うなぎ第5章
ビタミンB12貝(しじみ・あさり)、レバー(動物性食品のみ)第5章
ビタミンC果物、野菜、じゃがいも第5章
ビタミンD魚、きのこ(日光で皮膚でも合成)第5章
ビタミンK納豆、緑黄色野菜第5章
ビタミンE植物油、アーモンド第5章
カルシウム牛乳・乳製品、小魚第6章
亜鉛かき(牡蠣)第6章
ヨウ素昆布、わかめ第6章
EPA・DHA青魚第3章
α-リノレン酸えごま油、あまに油第3章
オレイン酸オリーブ油第3章

5-4. 糖の組み合わせ

二糖類構成分解酵素章
ショ糖(砂糖)ブドウ糖+果糖スクラーゼ第4・7章
麦芽糖ブドウ糖+ブドウ糖マルターゼ第4・7章
乳糖ブドウ糖+ガラクトースラクターゼ第4・7章

6. 食事摂取基準(2025年版)の主な値

6-1. 基本事項

項目内容
根拠健康増進法第16条の2
定める者厚生労働大臣
改定5年ごと
使用期間令和7年度〜令和11年度
対象健康な個人と集団
エネルギーの指標BMI
不足の回避推定平均必要量(50%)、推奨量(97〜98%)、目安量
過剰の回避耐容上限量
生活習慣病の予防目標量

6-2. エネルギー産生栄養素バランスと主な目標量

項目基準(18歳以上)
たんぱく質13〜20%エネルギー(50〜64歳14〜20%、65歳以上15〜20%)
脂質20〜30%エネルギー
飽和脂肪酸7%エネルギー以下
炭水化物50〜65%エネルギー
食物繊維男性20〜22g以上、女性18g以上(75歳以上は男性20g・女性17g以上)
食塩相当量男性7.5g未満、女性6.5g未満(高血圧などの重症化予防は6.0g未満)
カリウム男性3,000mg以上、女性2,600mg以上
コレステロール目標量なし(脂質異常症の重症化予防は200mg未満が望ましい)
トランス脂肪酸1%エネルギー未満が望ましい
目標とするBMI18〜49歳18.5〜24.9、50〜64歳20.0〜24.9、65歳以上21.5〜24.9

6-3. 主な推奨量など(18〜64歳)

栄養素男性女性
たんぱく質(推奨量)65g(65歳以上60g)50g
カルシウム(推奨量)750〜800mg650mg
鉄(推奨量)7.0〜7.5mg月経なし6.0mg、月経あり10.0〜10.5mg
ビタミンC(推奨量)100mg100mg
葉酸(推奨量)240μg240μg
ビタミンB12(目安量)4.0μg4.0μg
ビタミンD(目安量)9.0μg9.0μg

6-4. 推定エネルギー必要量(身体活動レベル「ふつう」)

年齢男性女性
18〜29歳2,600kcal1,950kcal
30〜49歳2,750kcal2,050kcal
50〜64歳2,650kcal1,950kcal

推定エネルギー必要量=基礎代謝量×身体活動レベル

7. 2025年版で変わったところ(古い教材との違い)

古い教材や過去問で勉強する場合は、次の点に特に注意すること。

項目古い教材(2020年版など)現在章
食事摂取基準の版と使用期間2020年版(令和2〜6年度)2025年版(令和7〜11年度)第12章
身体活動レベルの呼び方Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ低い・ふつう・高い第8章
アルコールの扱い炭水化物の項エネルギー産生栄養素バランスの項。「栄養素ではない」と明記第4・12章
食物繊維の目標量18〜64歳 男性21g以上・女性18g以上男性20〜22g以上(年齢による)・女性18g以上第4章
ビタミンB12推奨量 2.4μg目安量 4.0μg第5章
ビタミンD目安量 8.5μg目安量 9.0μg第5章
鉄の耐容上限量設定あり設定しない第6章
亜鉛の値整数0.5mg刻み第6章
取り上げる生活習慣病高血圧・脂質異常症・糖尿病・慢性腎臓病4つに骨粗鬆症を追加第10章
高血圧の降圧目標75歳以上は140/90mmHg未満など年齢にかかわらず130/80mmHg未満(ガイドライン2025)第10章
離乳と卵アレルギーを心配して遅らせる離乳初期から固ゆでの卵黄を少量ずつ(授乳・離乳の支援ガイド2019年改定版)第11章
乳児の果汁早くから与える栄養学的な意味は認められない第11章
特定原材料8品目9品目(カシューナッツ追加、令和8年4月〜)第10章
食品成分表のエネルギー計算アトウォーター係数(七訂まで)成分ごとの係数(八訂)。試験は4・9・4で答える第8章

8. まぎらわしい用語の比較

比べるもの違い章
栄養と栄養素栄養ははたらき(現象)、栄養素は物質第1章
異化と同化異化は分解、同化は合成第1章
必須アミノ酸と非必須アミノ酸必須は体内でつくれない(9種類)。非必須は体内でつくれる(不要ではない)第2章
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸飽和は二重結合なし・融点が高く固まりやすい。不飽和は二重結合あり・酸化しやすい第3章
LDLとHDLLDLは肝臓から全身へ(悪玉)、HDLは全身から肝臓へ(善玉)第3章
でんぷんとグリコーゲンでんぷんは植物のたくわえ、グリコーゲンは動物のたくわえ(肝臓と筋肉)第4章
肝臓と筋肉のグリコーゲン肝臓は血糖値の維持、筋肉は筋肉自身のエネルギー第4章
水溶性と不溶性の食物繊維水溶性(ペクチン、グルコマンナン)は血糖・コレステロール、不溶性(セルロース)は便通第4章
乳糖不耐症と牛乳アレルギー乳糖不耐症はラクターゼの不足、アレルギーは免疫の反応第4章
脂溶性と水溶性のビタミン脂溶性(A・D・E・K)はたまりやすく過剰症に注意。水溶性は調理で失われやすい第5章
ヘム鉄と非ヘム鉄ヘム鉄(動物性)は吸収されやすい、非ヘム鉄(植物性)は吸収されにくい第6章
ナトリウムとカリウムナトリウムは細胞外、カリウムは細胞内第6章
門脈とリンパ管門脈は水溶性(肝臓へ)、リンパ管は脂溶性第7章
内分泌と外分泌内分泌は血液へ(ホルモン)、外分泌は管を通す(消化液)。膵臓は両方第9章
副腎皮質と副腎髄質皮質はコルチゾール・アルドステロン、髄質はアドレナリン第9章
摂食中枢と満腹中枢摂食中枢は外側野、満腹中枢は腹内側核第9章
レプチンとグレリンレプチン(脂肪組織)は食欲を抑える、グレリン(胃)は食欲を高める第9章
内臓脂肪型と皮下脂肪型内臓脂肪型(りんご型)は生活習慣病になりやすい第10章
1型糖尿病と2型糖尿病1型はインスリンが出ない、2型は出が悪い・効きが悪い(約95%)第10章
フレイルとサルコペニアフレイルは心身の活力の低下(戻れる)、サルコペニアは筋肉量の低下第11章
推定平均必要量と推奨量推定平均必要量は50%、推奨量は97〜98%の人が満たす量第12章
食事バランスガイドと四群点数法バランスガイドの単位はつ(SV)、四群点数法は80kcal=1点第12章
食事摂取基準と食品成分表食事摂取基準は厚生労働省、食品成分表は文部科学省第12章

9. 覚え方のまとめ

覚えること覚え方章
必須アミノ酸9種類ふろばいすひとりめ(フェニルアラニン・ロイシン・バリン・イソロイシン・スレオニン・ヒスチジン・トリプトファン・リシン・メチオニン)第2章
アミノ酸価桶の理論(いちばん短い板=第一制限アミノ酸)第2章
脂溶性ビタミンD・A・K・E(だけ)第5章
ペラグラの症状3つのD(皮膚炎・下痢・認知症)第5章
多量ミネラルナ・カ・カ・マ・リ(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン)第6章
二糖類の分解酵素糖の名前+アーゼ(マルトース→マルターゼ)第7章
副甲状腺ホルモンカルシウムをふく(副)やす(増やす)第9章
カルシトニンカルシウムをとにかく下げる第9章

試験対策:間違えやすいポイントBEST20

試験で特に間違えやすい文です。正しいか間違いか、選んでから答えを確かめてください。

Q1三大栄養素は、炭水化物・たんぱく質・ビタミンである

正しくは:三大栄養素は、炭水化物・脂質・たんぱく質である

Q2脂質は1gあたり約4kcalのエネルギーを生み出す

正しくは:脂質は約9kcal。炭水化物とたんぱく質が約4kcal

Q3成人の必須アミノ酸は8種類である

正しくは:成人の必須アミノ酸は9種類である

Q4ゼラチンはたんぱく質を多く含むため、アミノ酸価が高い

正しくは:ゼラチンはトリプトファンを含まず、アミノ酸価は0

Q5オレイン酸は必須脂肪酸である

正しくは:必須脂肪酸はリノール酸・α-リノレン酸・アラキドン酸

Q6ショ糖は、ブドウ糖とガラクトースが結合したものである

正しくは:ショ糖はブドウ糖+果糖。ブドウ糖+ガラクトースは乳糖

Q7筋肉のグリコーゲンは、血糖値の維持に使われる

正しくは:血糖値の維持に使われるのは肝臓のグリコーゲン

Q8ビタミンAが欠乏するとくる病になり、ビタミンDが欠乏すると夜盲症になる

正しくは:ビタミンA=夜盲症、ビタミンD=くる病・骨軟化症

Q9ビタミンB1の欠乏症は壊血病である

正しくは:ビタミンB1=脚気。壊血病はビタミンC

Q10食事摂取基準(2025年版)のビタミンB12の推奨量は2.4μgである

正しくは:2025年版では目安量4.0μgに変わった

Q11鉄の吸収は、お茶のタンニンによって促進される

正しくは:タンニンは鉄の吸収を妨げる。促進するのはビタミンC

Q12胆汁には、脂肪を分解する消化酵素が含まれている

正しくは:胆汁は消化酵素を含まず、脂肪を乳化する

Q13ブドウ糖やアミノ酸は、リンパ管を通って運ばれる

正しくは:ブドウ糖・アミノ酸は門脈を通って肝臓に運ばれる

Q14グルカゴンは、血糖値を下げるホルモンである

正しくは:血糖値を下げるのはインスリンだけ。グルカゴンは上げる

Q15レプチンは胃から分泌され、食欲を高める

正しくは:レプチンは脂肪組織から出て食欲を抑える。胃から出て食欲を高めるのはグレリン

Q16食事誘発性熱産生は、脂質が最も大きい

正しくは:食事誘発性熱産生はたんぱく質が最も大きい(約30%)

Q17メタボリックシンドロームの腹囲の基準は、男性90cm以上、女性85cm以上である

正しくは:男性85cm以上、女性90cm以上である

Q18はちみつは、加熱した菓子に使えば1歳未満の乳児に与えてもよい

正しくは:ボツリヌス菌の芽胞はふつうの加熱では死なないため、1歳未満には与えない

Q19食事摂取基準(2025年版)の使用期間は、令和7年度から令和12年度までである

正しくは:使用期間は令和7年度から令和11年度までの5年間

Q20食事バランスガイドのコマの軸は、菓子・嗜好飲料を表している

正しくは:コマの軸は水・お茶。菓子・嗜好飲料はコマのひも
結果:

まとめ

栄養学の学習で大切なのは、次の4つの問いに、すぐに答えられるようにしておくことである。

  1. 何が足りないと、何が起こるか(欠乏症の組み合わせ)
  2. どこで、何が、何に分解され、どこへ運ばれるか(消化と吸収)
  3. 何が上げて、何が下げるか(ホルモンの調節)
  4. 基準はいくつか(食事摂取基準と病気の診断基準)

そして、食事摂取基準が2025年版に改定され、古い教材と答えが変わっている箇所があることを忘れないこと。

栄養学で学んだことは、試験のためだけの知識ではない。砂糖も、バターも、卵も、小麦粉も、食べた人の体の中で、エネルギーになり、筋肉になり、体の調子を整えるはたらきをしている。食べる人の体の中で起きていることを知っている菓子職人は、おいしさと同じくらい、食べる人の健やかさを大切にできる。

食事バランスガイドの中で、菓子はコマを回す「ひも」である。人の暮らしを、楽しく、勢いよく回していく。その菓子を、正しい知識をもってつくることが、栄養学を学んだ菓子職人の誇りである。

※ 本書は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」と令和8年(2026年)9月時点の情報にもとづいています。

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